上増田町

上増田町は、群馬県前橋市の南部に広がる地域で、郵便番号は379-2114が割り当てられています。2013年時点での面積は約1.91平方キロメートルです。この町は、前橋市内を流れる広瀬川と桃ノ木川の左岸に位置しており、北側には荒砥川が流れ、豊かな水辺環境に恵まれています。

この地名は、江戸時代には既に存在していました。もともとは、現在の前橋市下増田町と一体となり、「増田村」と呼ばれていましたが、その後の時代に分村したと考えられています。具体的には、寛文8年（1668年）に作成された「上野国郷帳」では「増田村」として記されているのに対し、元禄15年（1702年）の「元禄郷帳」では「上増田村」と「下増田村」が別々に記載されていることから、この約30年強の間に二つの村に分かれたと推測されます。江戸時代のこの地は、前橋藩の領地でした。天正18年（1590年）、平岩親吉が前橋城主となって以降、江戸時代を通して前橋藩の支配下にありました。

近代に入り、明治22年（1889年）4月1日の町村制施行に伴い、上増田村は行政区域の再編を迎えます。当時の南勢多郡に属していた上増田村は、天川大島、上大島、下大島、女屋、上長磯、東上野、野中、下長磯、小屋原、笂井、下増田といった周辺の11の村と合併し、新たに誕生した木瀬村の一部となりました。その後、明治29年（1896年）4月1日には、南勢多郡と東群馬郡が統合され、勢多郡が成立し、上増田は勢多郡木瀬村の一部となります。昭和32年（1957年）1月20日には、勢多郡内の木瀬村と荒砥村が合併し、城南村が誕生しました。さらに、昭和42年（1967年）5月1日、城南村全体が前橋市に編入されたことにより、上増田は前橋市の一部となり、現在の前橋市上増田町となりました。

交通アクセスとしては、鉄道の最寄り駅はJR両毛線の駒形駅で、隣接する小屋原町に位置しています。道路網に関しては、町の南部を北関東自動車道が東西に横断していますが、町内に国道や主要な県道は通っていません。

町内には、古くから地域を見守る近戸神社があります。この神社はかつて村社に列せられていました。また、住民の集会や活動の拠点として宮原公民館も利用されています。

なお、この地域の世帯数と人口については2017年（平成29年）8月31日時点の情報が存在します。また、市立小中学校への通学に関しては、この地域の学区が個別に定められています。

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