上山村 (愛媛県)

上山村（かみやまむら）

上山村は、かつて愛媛県東予地方の宇摩郡に存在した村です。1954年（昭和29年）に新立村と合併して新宮村となり、その歴史に幕を閉じました。その後、新宮村は平成の大合併を経て四国中央市となり、現在に至ります。

地理

上山村は、四国山地の山中に位置し、徳島県との県境に接しています。銅山川の流域に沿って集落が点在し、北側には法皇山脈がそびえています。この地域は、古くから銅山川を通じて徳島県山城地域との交流がありました。塩塚峰の北西には比較的緩やかな地形が広がり、畑や茶園が展開しています。

山: 塩塚峰
河川: 銅山川

村名の由来

村名の由来は、現在のところ詳細は不明です。

歴史

古代

弥生時代のものと推定される銅矛が出土しており、この地には古くから人々が生活していたと考えられています。

中世

中世には、豪族である豊田氏がこの地域を支配していたと推測されています。銅山川が徳島へと繋がっていたため、武士たちが川沿いのルートを往来していました。

江戸時代

江戸時代には、支配者が目まぐるしく変わりました。最初は松山藩領でしたが、1636年（寛永13年）に一柳氏領、1643年（寛永20年）には幕府領となり松山藩預かり、そして1698年（元禄11年）には今治藩領となりました。

村の沿革

1889年（明治22年） - 町村制施行により、上山村の区域をもって宇摩郡上山村が発足しました。
1954年（昭和29年）3月31日 - 新立村と上山村が合併し、新宮村が発足しました。

上山村の系譜

（町村制実施以前の村）　（明治期）　　　　　　　（昭和の合併）　（平成の合併）
　　　　　　　　　　　　町村制施行時
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　昭和29年3月31日
上山　　━━━━━━　上山村　━━━━┓　 　合併
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┣━　新宮村━━━━━━┓平成16年4月1日
　　　　　　　　　　　新立村　━━━━┛　　　　　　　　　　　┃新設合併
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┣四国中央市
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川之江市━━━━━━━┫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伊予三島市━━━━━━┫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　土居町━━━━━━━━┛


（注記）上山村以外の合併以前の系譜はそれぞれの市町村の記事を参照してください。

地域

明治の合併時に1か村がそのまま村となったため、大字はありませんでした。昭和の合併により新宮村となってからは大字上山となりました。平成の合併で四国中央市となってからは、大字を省き、「村」を「町」に変更して、四国中央市新宮町上山という地名になりました。

産業

上山村は山地が大半を占める典型的な山村でした。

交通

村内には鉄道が通っておらず、最寄り駅は川之江駅です。

関連項目

* 愛媛県の廃止市町村一覧

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