上島敏昭

上島敏昭とは

上島敏昭（かみじま としあき、1955年生まれ）は、著名な編集者、ライター、そして大道芸人であり、大道芸研究の第一人者でもあります。浅草雑芸団の代表を務める彼は、東京都の大道芸ライセンス「ヘブンアーティスト」の審査員および見世物学会の評議員としても活動し、多岐にわたる芸術に精通しています。具体的には、口上芸、放下芸、大神楽系の曲芸、ちんどん楽団といった伝統的な芸能を行っています。

経歴の背景

上島は長野県で生まれ、1985年から日本の口上芸の大家である故・坂野比呂志の指導を仰ぎ始めました。その後、坂野比呂志大道芸塾（現在の浅草雑芸団）を設立し、アーティストとしてのキャリアを築く中、1986年からは浅草木馬亭で「ほおずき市大道芸フェスティバル」を開催。このイベントは2005年までの20年間、毎年続けられました。

1991年から1996年にかけては、伊勢太神楽の保護団体の一員として、各地を巡回しながら笛や太鼓、獅子舞、曲芸の技術を修得しました。この期間、村﨑修二との猿回しの巡業なども行い、全国にその名を知られるようになりました。現在も浅草雑芸団の一員として、毎月一回、浅草の街頭で公演を行っています。

祝福芸と新たな取り組み

2001年からは東京向島の七福神巡りに相応しい「祝福芸はるこま」としての門付けや推参公演を行い、新春の恒例行事となるなど、地域に根ざした活動も展開しています。こうした活動を通じて、伝統的な大道芸の復活と発展に努めています。

著書

上島敏昭は著作でも知られています。単著では「魔界と妖界の日本史」を出版しており、この書籍は2009年に現代書館から発売されました。また、共編著として「見世物小屋の文化誌」や「新・紙芝居創世記」など、伝統藝術や大道芸に関する貴重な研究を発表しています。これらの著作は、彼の大道芸に対する情熱と、文化の保存に対する意識を反映しています。

まとめ

上島敏昭は、日本の大道芸界をリードする存在であり、編集者としても多岐にわたる知識と経験を持っています。伝統的な艺术様式を継承しながら、現代に生きる人々にその魅力を伝えるべく活動を続けています。彼の仕事は、久しぶりに大道芸に触れる人々にとっても新たな体験となることでしょう。ブログや浅草雑芸団の活動を通じて、彼の世界観をさらに堪能することができます。

もう一度検索