上川立駅

上川立駅（かみかわたちえき）は、広島県三次市上川立町に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）芸備線の駅です。長閑な風景の中に佇むこの駅は、地域の足として、また鉄道ファンにとっても興味深い歴史を持っています。

歴史

上川立駅は、1915年（大正4年）4月28日に芸備鉄道の駅として、川立駅（かわたちえき）という名前で開業しました。その後、1937年（昭和12年）7月1日に芸備鉄道が国有化された際に、現在の上川立駅へと改称されました。

昭和の時代には、貨物や荷物の取り扱いも行っていましたが、1960年（昭和35年）10月1日に貨物扱いが廃止され、1971年（昭和46年）12月20日には直営駅から無人駅（簡易委託駅）となりました。国鉄分割民営化を経て、1987年（昭和62年）4月1日からはJR西日本が管理しています。

2018年（平成30年）7月6日には、豪雨災害により一時営業を休止しましたが、2019年（平成31年・令和元年）4月4日に三次駅 - 中三田駅間で運転を再開。同年10月1日には簡易委託が解除され、終日無人駅となりました。

駅構造

駅の構造は、広島方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅（停留所）です。かつては列車の行き違い設備がありましたが、現在は撤去されています。便所は設置されていません。

特徴的なのは、駅舎が生活品センター（商店）と川立簡易郵便局との合築である点です。以前は農協も併設されており、地域住民の生活を支える拠点としての役割も担っていました。

現在は三次鉄道部が管理する無人駅となっており、2019年9月30日までは生活品センターで回数券が販売されていました。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は減少傾向にあります。

駅周辺

駅周辺には、三次市立川地中学校や三次市立川地小学校、国道54号、広島県道37号広島三次線、江の川などがあります。

隣の駅

芸備線を利用した場合の隣の駅は以下の通りです。

■快速「みよしライナー」：通過
■普通：志和地駅 - 上川立駅 - 甲立駅

上川立駅は、その歴史と地域に根ざした存在感が魅力的な駅です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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