国道54号

国道54号について

国道54号は、中国地方における重要な一般国道であり、広島県広島市中区から島根県松江市に至ります。この路線は、特に広島と島根を結ぶ大動脈としての役割を果たしており、交通の要衝となっています。

概要

この国道の終点部分は、松江市宍道町佐々布から国道9号と重複しており、広島と松江を繋ぐ陰陽連絡国道としても知られています。国道2号と国道9号の接続を果たすこの路線は、地域の発展に大きく寄与しています。

路線データ

国道54号の起点は広島市の中区大手町四丁目に位置し、市役所前交差点で国道2号、国道183号、国道261号と交わります。一方、終点は松江市の雑賀町で、ここから国道9号とつながっています。

この路線は総延長171.5kmで、内訳は広島県が64.0km、島根県が81.6kmとなっており、さらには広島市内の部分が25.9kmを占めています。中でも、重要な経過地として三次市、飯石郡赤来町、大原郡木次町などが挙げられます。重用延長は17.1km、実延長は154.4kmです。

歴史

国道54号は1953年に二級国道182号として制定され、その後1963年には一級国道54号に昇格しました。1971年には全線が開通し、2008年にはいくつかの道路管理が広島市に移管され、近代的な交通体系へと進化を遂げました。さらに、2016年の可部バイパスの開通により、国道54号の利用状況も大きく変化しました。

路線状況

国道54号は中国横断自動車道の開通によって交通量が減少したものの、三次市以北では国道184号との結合が進んでおり、自転車専用道の整備なども行われています。このような取り組みは、地域住民の交通利便性を向上させ、観光地としての魅力も高めています。

通称と愛称

この道路は広島市内では『相生通り』『鯉城通り』『城南通り』などの愛称で呼ばれ、県内外で広く利用されています。さらに出雲神話街道とも称されることもあり、地域の文化や歴史を感じるルートとしても知られています。

道路施設

道の駅も複数点在し、特に広島県の三矢の里あきたかたや、島根県の赤来高原、掛合の里などは観光名所として人気があります。これらの施設は、ドライバーだけでなく観光客にも利用され、多くの人々が訪れるスポットとなっています。

地理・交通量

広島市から安芸高田市、三次市を通り、島根県に入るこの国道は、沿道には広島城や原爆ドーム、松江市の宍道湖などの観光名所が点在しています。また、多くの交差道路や鉄道と接続しており、交通の便も良好です。国道54号を利用する交通量は多く、特に休日には観光客の利用が急増します。

まとめ

国道54号は、地域の発展と観光を支える重要なインフラとして、広島と松江を繋ぐ歴史ある道です。その豊富な歴史と文化、そして美しい自然を体験できるこの道路は、利用者にとって魅力溢れる存在です。

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