上川郡 (十勝国)

上川郡の概要

上川郡（かみかわぐん）は、北海道内の十勝国に位置し、十勝総合振興局に属する郡です。2024年9月30日現在の調査によると、人口は14,114人、面積は1,466.08km²で、人口密度は9.63人/km²となっています。この郡は、新得町（しんとくちょう）と清水町（しみずちょう）の2つの町から成り立っています。

郡域の成立歴

上川郡は1879年（明治12年）に行政区画の一部として設立されました。当初の郡域は、上記2町と清水町の一部（美蔓、羽帯、旭山、御影）を除く地域、さらに河西[[郡]]芽室町の一部も加えたものです。上川郡という名称は、十勝川の上流部にあたることから名付けられました。西側には石狩国の上川郡があり、大雪山系を境にしています。

歴史的背景

上川郡の歴史をさかのぼると、江戸時代には松前藩の支配下でトカチ場所に含まれていました。寛政11年（1799年）には、国防のために天領となり、その後も松前藩領と天領を灯したりしながら様々な変遷を経ています。安政4年には、上川郡域に跨る十勝岳が噴火し（安政噴火）、地域の動向に影響を与えました。1869年には上川郡が公式に設置され、この経緯の中で郡名が「十勝郡」から「上川郡」に変更されたことも記録されています。具体的な変更理由は残念ながら不明ですが、道内における他の地域でも同様の改名が行われたことがあり、当時の政治的背景が関与している可能性も考えられます。

郡での行政の歴史

上川郡の行政区画は、1879年の郡発足以降も度々変遷を辿っています。明治に入ると、当時の郡は開拓使や廃藩置県の影響を受け、1897年には郡役所が廃止され、河西支庁の管轄となりました。20世紀に入ると、地方自治体としての機能が整備されていき、1927年には清水村に改称された人舞村が町制を施行し、1936年には清水村も町制を施行して清水町となりました。結果、現在の形の上川郡は新得町と清水町の二つの町で構成されています。

近年の変遷

近年の大きな変化としては、2010年に十勝支庁が廃止され、上川郡は十勝総合振興局の管轄下に入ったことが挙げられます。このように、上川郡はその歴史を通じて様々な変化を経ながら進化してきました。

結論

上川郡は、豊かな歴史と文化を有し、地域住民が協力し合って暮らすコミュニティです。新得町と清水町という二つの町が共存し、それぞれの特性を活かしながら発展を目指しています。今後も地域の振興を図り、持続可能な発展を続けていくことが期待されています。

もう一度検索