上徒士町

上徒士町（かみかちしちょう）

上徒士町は、青森県八戸市の中央部に位置する地区です。古くからの歴史を持ち、八戸市の中心市街地を構成する重要なエリアの一つです。

地理

上徒士町は、八戸市の中心部に位置し、以下の町と隣接しています。

北：新荒町、荒町
東：町組町
南：常番町
南・西：上組町

地区の面積は25471平方メートルで、八戸市中心市街地の区域、長者地域に属しています。この地域は、商業施設や住宅が混在し、生活利便性の高いエリアとして知られています。

地名の由来

上徒士町の地名の由来については、いくつかの説があります。

一般的な説としては、南部八戸の城下町における「徒士（かち）」、つまり徒歩の武士に由来すると考えられています。徒士階級の屋敷町として割り当てられた可能性が指摘されています。

しかし、八戸藩の記録には徒士階級の存在が明確に確認されておらず、地名の由来は正確には分かっていません。同様の地名として、徒士町や本徒士町が存在しますが、これらの地名との関連性も不明です。

また、文政初年（1818年ごろ）の城下絵図には「上御徒士袋町」という地名が見られます。これは、裏通りが廿六日町から町組町、上徒士町を経て上組町へ抜けられず、途中で袋小路になっていたことに由来するという説もあります。

歴史

上徒士町の歴史は、江戸時代に遡ります。城下町の一部として形成され、その後、明治時代の行政改革を経て、現代に至っています。

沿革

1872年（明治5年）：町村役人廃止により、大区小区制による地方行政制度に移行。上徒士丁として、九大区二小区の42村の一つに含まれました。
1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、上徒士町は三戸郡八戸町に属することとなりました。
1929年（昭和4年）：市制施行に伴い、上徒士町は八戸市に属し、現在に至ります。

現在の状況

上徒士町は、八戸市の中心市街地の一部として、商業、住宅、公共施設などが混在するエリアです。近年では、都市開発が進み、新しいマンションや商業施設が建設されています。しかし、昔ながらの街並みも一部残っており、歴史と現代が融合した魅力的な地区となっています。

上徒士町は、八戸市の歴史と文化を伝える貴重な地域であり、今後の発展が期待されています。

関連項目

八戸町
* 八戸市中心市街地

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