上村樹輝

上村 樹輝

上村 樹輝（かみむら いつき）は、2002年12月13日生まれのラグビーユニオン選手です。現在は、ジャパンラグビーリーグワンに所属するコベルコ神戸スティーラーズの一員としてプレーしています。

アマチュア時代

上村選手のラグビーキャリアは、早くから全国的な舞台での経験を積むことから始まりました。中学時代には、その才能が認められ、2017年には京都府中学校代表チームのメンバーに選出され、全国ジュニア・ラグビーフットボール大会に出場しました。この経験は、若年期における競技レベルの向上と全国の強豪との対戦を通じた貴重な学びの機会となりました。

高校は京都工学院高校に進学し、引き続きラグビーに打ち込みました。高校での鍛錬を経て、日本の大学ラグビー界における強豪校の一つである帝京大学へ進むこととなります。

帝京大学時代

2021年に帝京大学に入学した上村選手は、高いレベルでの競争が繰り広げられる環境で成長を遂げました。大学での2年次から、関東大学対抗戦グループや大学ラグビー最大の大会である全国大学ラグビーフットボール選手権大会といった主要な公式戦の舞台に立つようになり、チームの重要な戦力として経験を積みました。帝京大学ラグビー部の一員として、厳しい練習や試合を経験する中で、選手としてのスキルや戦術理解を深めていきました。

大学最終学年にあたる2025年1月には、チームは全国大学ラグビーフットボール選手権大会において歴史的な4連覇を達成。上村選手もこの偉業に大きく貢献し、大学ラグビーのキャリアを輝かしい実績で締めくくりました。大学選手権での連覇は、チーム全体の強さを示すものであると同時に、そこで中心選手としてプレーした個々の選手の質の高さを証明するものです。

プロキャリアの始まり

大学での活躍が評価され、上村選手は卒業を待たずにプロの世界へ足を踏み入れることになりました。2025年1月24日、ジャパンラグビーリーグワンのコベルコ神戸スティーラーズへのアーリーエントリーでの加入が正式に発表されました。アーリーエントリー制度は、学生選手が卒業前にプロリーグの公式戦に出場することを可能にするもので、選手の早期育成とリーグの活性化に貢献しています。上村選手のアーリーエントリーは、彼に対するチームからの大きな期待の表れと言えます。

プロ選手として登録された後、上村選手はすぐにトップリーグでのデビュー機会を得ます。2025年3月15日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2024-25シーズンの第11節交流戦、三重ヒートとの試合で途中出場し、リーグワン公式戦への初出場を果たしました。このデビュー戦は、長年の努力が実を結び、プロラグビー選手としての新たなキャリアが始まった記念すべき一歩となりました。

同年3月には、帝京大学を無事卒業。学生アスリートとしての道を終え、本格的にプロラグビー選手としての活動に専念することとなりました。コベルコ神戸スティーラーズの一員として、国内最高峰リーグでの更なる活躍が期待されています。

上村樹輝選手のこれまでの経歴は、中学時代からの全国大会出場、京都工学院高校での鍛錬、そして帝京大学での輝かしい実績、特に大学選手権4連覇への貢献、そして卒業を待たずにプロリーグへ挑戦するという、まさにエリートコースと言えるものです。今後、リーグワンの舞台でどのような成長を見せ、チームに貢献していくのか、多くのラグビーファンから注目が集まっています。

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