上松陽助

上松陽助（うえまつ ようすけ）

1914年7月2日、岐阜県岐阜市に生まれた上松陽助は、日本の政治家として、岐阜県知事と岐阜市長を歴任しました。1996年1月18日に81歳で亡くなるまで、岐阜県の発展に大きく貢献しました。

生涯

上松陽助は、岐阜中学校（現岐阜県立岐阜高等学校）、第八高等学校（現名古屋大学）を経て、東京帝国大学法学部政治学科（現東京大学）を卒業しました。学歴からもわかるように、若い頃から優秀な人物でした。

大学卒業後は日鉄鉱業に就職し、兵役を経て、常盤産業株式会社を設立し、代表取締役社長に就任しました。その後、岐阜市役所に入庁し、経済部長、企業部長、民生部長、農林部長、民生局長などの要職を歴任しました。これらの経験が、後の岐阜市長、岐阜県知事としての活動に活かされたことは想像に難くありません。

1970年には岐阜市長に初当選し、1977年2月には岐阜県知事選挙に出馬、日本社会党参議院議員の中村波男らを破り初当選を果たしました。以後、3期12年間にわたり岐阜県知事を務め、国際化、情報化、高齢化といった社会変化に対応しながら、県民のニーズに応える政策を推進しました。

1989年12月19日には、岐阜県名誉県民の称号が授与され、1990年2月6日には、市政・県政の発展に貢献した功績により、岐阜市名誉市民の称号が授与されました。これらの称号は、上松陽助の功績を称えるものです。

略歴

1914年7月2日 - 上松安之助の長男として誕生
1931年3月 - 東京帝国大学法学部政治学科卒業
1931年4月 - 日鉄鉱業株式会社に就職
1934年3月 - 兵役（内地勤務）
1945年8月 - 兵役解除
1945年10月 - 日鉄鉱業株式会社を退職
1947年6月 - 常盤産業株式会社を設立し代表取締役社長
1948年3月 - 岐阜市経済部長（企業部長、民生部長、農林部長、民生局長等の要職を歴任）
1967年11月 - 岐阜市収入役
1969年2月 - 岐阜市長に初当選（ - 1975年）
1977年2月 - 岐阜県知事選挙に出馬し初当選（以降3期12年）
1989年12月19日 - 岐阜県名誉県民受章
* 1990年2月6日 - 岐阜市名誉市民受章

その他

長良川河口堰建設については、当初慎重な態度を示していましたが、1978年に建設に同意しました。この決断は、賛否両論ありましたが、上松陽助は、県全体の利益を考慮した上で、最終的な判断を下しました。

上松陽助は、岐阜県の発展に大きく貢献した政治家として、その名が記憶されることでしょう。

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