上河内温泉

栃木県宇都宮市 上河内温泉：ほたるの里 梵天の湯

宇都宮市（旧下野国）に位置する上河内温泉は、比較的新しい温泉として知られています。1998年の湧出以降、地域住民の憩いの場として親しまれており、その歴史は、最新の掘削技術の進歩と地域の活性化を象徴する出来事と言えるでしょう。

温泉の特徴

上河内温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム－塩化物・硫酸塩泉です。pH値は8.9と弱アルカリ性で、源泉温度は50.1℃を誇ります。毎分400リットルの湧出量を誇り、掘削動力揚湯によって供給されています。

温泉の効能は多岐に渡り、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、切り傷、やけど、慢性消化器病、痔疾、慢性婦人病などに効果があるとされています。ただし、これらの効能はすべての人に効果を保証するものではありませんので、ご注意ください。

ほたるの里 梵天の湯

上河内温泉の主要施設である『ほたるの里　梵天の湯』は、日帰り入浴施設として人気を集めています。その名の由来は、旧上河内町の中心部今里宿と羽黒山に伝わる伝統的な祭り『梵天祭』からきています。この名前には、地域の歴史と文化への敬意が込められています。

施設内には、寝湯、砂風呂、露天風呂など、様々な浴槽が用意されており、利用者はそれぞれの好みに合わせた入浴を楽しむことができます。ゆったりとリラックスできる空間は、日頃の疲れを癒やし、心身ともにリフレッシュするのに最適です。

さらに、施設内には宇都宮市上河内地域交流館も併設されており、農業体験など、地域住民との交流を促進する取り組みも行われています。かつては温泉スタンドも併設されていましたが、2006年3月31日に販売を中止しています。

アクセス

上河内温泉へは、公共交通機関と自家用車、いずれも利用可能です。

鉄道・バス: 宇都宮線（東北本線）氏家駅または東武宇都宮線東武宇都宮駅・宇都宮線宇都宮駅から関東自動車のバスを利用し、「上河内地域自治センター前」で下車します。所要時間は約30分です。
車: 東北自動車道宇都宮インターチェンジから約10分、または上河内スマートインターチェンジから約5分とアクセスも良好です。

歴史

上河内温泉の歴史は、1998年10月に開始されたボーリング調査に始まります。同年12月には温泉が湧出し、1999年12月には温泉スタンドが設置されました。2002年7月には日帰り入浴施設「ほたるの里　梵天の湯」が開業し、地域住民や観光客に開放されました。上河内町と宇都宮市の合併に伴い、2007年からは宇都宮市営施設として運営されています。

営業情報

営業時間: 通常営業は午前10時から午後9時までです。
休館日: 第1・3木曜日、1月1日、およびメンテナンス休館日があります。

上河内温泉は、最新の技術と地域の歴史・文化が融合した、魅力的な温泉地です。日帰り入浴で心身ともにリフレッシュしたい方、あるいは地域の文化に触れたい方にとって、最適な場所と言えるでしょう。

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