上海公共交通カード

上海公共交通カードとは

上海公共交通カードは、1999年12月に導入された上海市で利用可能な非接触式ICカードです。市内の公共交通機関をはじめ、様々なサービスで利用でき、その利便性から多くの人々に重宝されています。

利用可能な交通機関

このカードは、以下のような公共交通機関で使用できます。

• - バス
• - トロリーバス
• - 上海地下鉄
• - フェリー
• - タクシー
• - 磁浮線
• - 張江有軌電車
• - 高速道路

また、ガソリンスタンドや上海旅遊集散センターのチケットセンター、外灘の観光トンネルなど、多岐にわたるサービスでも利用可能です。さらに、2006年6月以降は無錫太湖公共交通カードとの相互利用が可能になり、蘇州市や杭州市でも使えるようになりました。

割引特典

上海公共交通カードを利用することで、様々なメリットがあります。例えば、上海トランスラピッドの運賃が20%割引されるほか、特定の駅では通し運賃が適用され、複数の交通手段を利用する際に割引が受けられます。特に、2時間以内にバスからバス、またはバスから地下鉄への乗り換えを行うと、運賃が1元引きとなるのは嬉しい特典です。このように、運賃の負担を軽減し、スマートに移動することが可能なのです。

利用方法

地下鉄や上海トランスラピッドに乗車する際は、改札機上部の緑色センサーにカードをかざすことで通過できます。一方、バスやトロリーバスの場合は、乗車時にセンサーにかざせば利用開始となります。ただし、乗り換え割引のため、複数人分を一つのカードで支払うことはできませんので、各人分のカードを用意することが望ましいです。

チャージ方法

チャージは、地下鉄駅や一部のコンビニエンスストアで行えますが、近年は自動チャージ機の普及が進んでいます。現金でのチャージを希望する場合、チャージ可能な駅窓口や特定のコンビニに行く必要があります。自動チャージ機では銀聯カードや支付宝（アリペイ）のみが利用可能で、現金では対応していません。

さまざまなカード形式

上海公共交通カードには、標準カードをはじめ、記念カードやミニカード、パーソナルカード、腕時計型、QRコードの乗車マーク、モバイル決済サービス（Apple Pay等）が存在します。標準カードは返却すればデポジットが返金されますが、その他の形式ではデポジットの返金がない場合もあります。印象的なのは、パーソナルカードが南京西路駅のみで販売されていることで、特別デザインが可能となっています。

モバイル決済

モバイル決済サービスでは、アプリ内でデザインが変更可能で、様々なデザインに対応しています。ただし、同じカードを複数のデバイスで同時に利用することはできないという制約もあります。実名認証が必要で、中国の身分証やパスポートが必要となるため、利用前の確認が必要です。

まとめ

上海公共交通カードは、旅行者や市民にとって非常に便利なアイテムです。簡単に交通機関を利用できるだけでなく、割引特典も豊富なため、上海を訪れる際には必携のアイテムとなることでしょう。

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