上海軌道交通金山線

上海軌道交通金山線の概要

上海軌道交通金山線は、中華人民共和国の上海市に位置し、徐匯区の上海南駅から金山区の金山衛駅までをつなぐ重要な鉄道路線です。この路線は、全長56.4kmの距離を運行し、運営は中国鉄路上海局集団公司によって行われています。金山線は、元々は上海軌道交通22号線として計画・建設され、その後、現在の名称に改名されました。

この路線は、上海南線を経由し、既存の金山線本線の高規格化や複線化を進める形で整備されています。設計基準はI級鉄路に分類され、複線の電化幹線として設計されており、最高速度は時速160kmに設定されています。運行区間は、徐匯区、閔行区、松江区、金山区の4つの地区を通過し、8つの駅が設けられています。

開業の歴史

金山線は、2012年の9月28日に正式開業しましたが、このアイデアは実は2009年の12月からの改築工事に始まります。高速化を目的として変更工事が行われており、開業時においては、すでに存在していたローカル線を利用した市域鉄道路線としては中国国内初の事例となりました。

さらに、2025年1月5日には、長らく開業が延期されていた莘荘駅が新たに開業しました。金山線の運行においては、工事の影響で、多くの列車がこの莘荘駅を起点または終点として運行されるようになりました。

路線図の更新と利用の変化

金山線が開通した当初、上海市の地下鉄路線図にはこの路線が掲載されていませんでしたが、2017年12月ごろからは、他の路線との接続情報として徐々に取り入れられるようになりました。2019年には全駅名が路線図に明示されるようになり、多くの市民にとっての利用が一層便利になりました。

この路線には、他の中国国鉄が運行する鉄道路線とは異なり、乗車時に身分証明書やパスポートを提示する必要がないため、非常に利用しやすいものとなっています。さらに、上海市交通カードを利用することでスムーズに乗車できるほか、2020年8月28日以降は、モバイル乗車票や交通聯合カードを使った乗車も可能になりました。

使用車両とその特色

金山線では、主にCRH2型電車とCRH6型電車が運用されています。開業当初からCRH2型電車が導入されており、2017年には新たにCRH6型電車も追加されました。これらの車両は、快適な旅を提供するため、現代的な設備が整っています。

駅の概要

金山線沿線には、徐匯区、閔行区、松江区、金山区にいくつかの駅が設けられています。各駅は地域の重要な交通拠点となっており、地元住民や観光客にとっても利用しやすい環境が整っています。地域の発展を支えるこの路線は、今後ますますの利用者増加が期待されています。

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