上狛駅

上狛駅について

上狛駅（かみこまえき）は、京都府木津川市山城町上狛北野田芝に存在する、西日本旅客鉄道（JR西日本）の奈良線に属する駅です。この駅はその位置から地域の交通の要所として機能しています。駅番号はJR-D18で、利用者には便利な交通手段として親しまれています。

歴史と沿革

上狛駅の歴史は1902年（明治35年）にまでさかのぼります。この年の5月3日に奈良鉄道の棚倉駅と木津駅を結ぶ路線に新たに設置されて開業しました。その後、1905年（明治38年）に関西鉄道の一部となり、1907年（明治40年）には国有化されて国有鉄道の駅としての役割を担うこととなります。1909年には線路名称が制定され、奈良線の駅に位置づけられました。

時が流れる中で、1972年（昭和47年）には貨物取扱が廃止され、1984年（昭和59年）には荷物扱いも廃止されました。同年の10月には駅員が不在となり、完全な無人駅となります。1987年（昭和62年）には国鉄分割民営化を受けて、現在のJR西日本が管理する駅となりました。その後、1999年に自動改札機が導入され、2003年にはICOCAが利用できるようになりました。そして、2018年には駅ナンバリングが導入され、2023年には完全に無人駅となりました。

駅の構造と設備

上狛駅は相対式ホーム2面2線を有する地上駅であり、1番のりばと2番のりばの間は跨線橋で連絡しています。特に1番のりばは奈良方面行きの列車が主に使用され、行き違いの際には対向列車も停車することがあります。

この駅は無人駅であり、通常の列車運行の管理は宇治駅が担当しています。奈良線が電化された際に無人化が進みましたが、2017年から2023年の間は特定の時間帯のみ窓口が開いていました。現在は、自動券売機によりICOCAのクイックチャージが可能で、便利な交通手段が確保されています。

利用状況

上狛駅は奈良線内で最も利用客が少ない駅とされています。2023年度のデータによると、1日当たりの利用者数はわずか678人とされています。これは駅周辺の人口や地域社会の交通ニーズを反映しており、他の駅に比べて静かな存在感を示しています。

駅周辺の施設

上狛駅は旧・山城町の中心地に位置し、周囲には様々な公共施設や教育機関があります。具体的には、木津川市役所山城支所や木津川市立上狛小学校、山城町郵便局等が近くにあります。また、宗教施設の善正寺や泉橋寺—その歴史と文化を探求する場所でもある京都府立山城郷土資料館、さらに福寿園の本社や工場が存在します。駅から約300メートルの距離には山城地域コミュニティバスの停留所も位置しています。

隣接する駅

隣接する駅はJR西日本の奈良線において、棚倉駅（JR-D17）と木津駅（JR-D19）があります。上狛駅は地域の交通網の一部として重要な役割を果たしています。上狛駅は歴史ある駅でありながら、地域の交通の便を支えるための努力を続けています。

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