棚倉駅

棚倉駅の概要

棚倉駅（たなくらえき）は、京都府木津川市山城町平尾里屋敷に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）奈良線の駅です。この駅はJR-D17という駅番号が付与されています。

歴史

棚倉駅は、1896年3月13日に不審函状において奈良鉄道が玉水駅から木津駅まで延伸したことで開業されました。駅名は当時の棚倉村に由来しています。その後、1905年には関西鉄道に名称が変更され、1907年には関西鉄道が国有化されることに伴い国有鉄道の駅となりました。1909年には線路名称が制定され、奈良線の一部として位置付けられることとなります。ここでの重要な変遷の一つは、1972年に貨物および荷物の取り扱いが廃止されたことです。

駅は1984年に駅員の配置が無くなり、1987年には国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となりました。その後、1999年には自動改札機が設置されたほか、2003年には「ICOCA」が使えるようになりました。さらに2018年3月には駅ナンバリングが導入され、10月にはホームの一線スルー化が行われました。

駅構造

棚倉駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅として設計されています。駅本屋側のホームが2番のりば（下り）となっており、跨線橋を渡ると反対側に1番のりば（上り）があります。2018年のホーム変更の前は、行き先別にホームが分かれていましたが、現在は2番のりばが上下本線として使用されています。駅の管理は宇治駅が行っており、簡易委託駅として窓口が設けられた時間帯があります。みやこ路快速や快速列車は頻繁に当駅で行き違いを行うため、上り列車は運転停車を行うことがあります。

利用状況

2023年度のJR西日本の報告書によると、棚倉駅の1日あたりの利用者数は約1,120人となっています。また、京都府統計書によると、実際の乗車人員も安定しています。

駅周辺の景観

棚倉駅周辺には多くの観光スポットがあります。涌出宮（和伎座天乃夫岐賣神社）や蟹満寺などの歴史的な神社・寺院があり、地域の文化を体感することができます。また、1980年代に開発された越中谷の新興住宅地や、不動川は天井川として知られています。不動川砂防歴史公園は、府に指定された文化財があるため、歴史愛好者にとっても興味深いスポットです。

加えて、椿井大塚山古墳や稲荷山古墳も近隣にあり、奈良時代の遺物を発見した場所とされ、これらは貴重な歴史的資料として注目を集めています。

その他の情報

2023年のダイヤ改正前までは、京都方面行きの列車が停車していたため、利便性が比較的高かったと言えます。現在も地域住民や観光客にとって重要な交通手段であり、その歴史と共に地域の発展に貢献している駅です。

隣接駅

棚倉駅の隣には、奈良線の玉水駅と上狛駅があり、利便性が高い立地となっています。

総括

棚倉駅は地域の重要な交通拠点であり、歴史と文化が息づく場所です。利用状況も安定しており、観光地としても知られています。この駅を訪れることで、京都府の魅力的な一面を感じることができるでしょう。

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