上田みゆき (声優)

上田みゆきのプロフィール

上田みゆき（うえだ みゆき）は、1944年6月2日に生まれた日本の女優および声優です。彼女は現在、いさお企画に所属しています。出身地は中華民国山西省であり、今は中華人民共和国山西省にあたる地域で誕生しましたが、幼い頃に東京都立川市に引き揚げました。

幼少期とデビュー

みゆきの父は、京城帝国大学医学部を卒業後、中華民国の病院で勤務していました。1945年には一家は日本に引き揚げ、立川市で新たな生活を始めます。彼女が芸能界に足を踏み入れたのは1954年、ニッポン放送のラジオ番組『ポッポちゃん』の主役オーディションに合格したことがきっかけです。彼女は「ポッポちゃん」として人気を博し、以後はニッポン放送の専属として活動を続けることになります。さらに、フジテレビの『少年探偵団』にレギュラー出演し、その名を広めました。

当時、少女向けの雑誌が盛況で、出身の立川市からは多くのファンレターが次々に届いていたといいます。この時期、彼女はモデルとしても活動し、さらにはラジオ番組にも頻繁に出演しました。

教育とキャリアの進展

小学1年生の頃、母の勧めで近くの舞踊家・石井漠のモダンバレエクラスに通い始め、その後、松島トモ子という将来の友人とも知り合うことになります。啓明学園小学校を卒業後、明星学園小・中・高校を経て、日本大学芸術学部の放送学科に進学。しかし、わずか2年で中退し、劇団NLTに参加、看板女優として活躍することになります。特に、フランス・ブールバール劇『マカロニ金融』で名優・森雅之との共演は、彼女のキャリアにおいて重要な出来事でした。

初めてアテレコを経験したのは、テレビドラマ『少年探偵団』の出演中に『青い麦』のニコール・ベルジェの声を担当した際です。楽しい経験で、彼女はアテレコに対する興味を深めていったと言います。

家庭と私生活

1981年に声優のささきいさおと再婚し、子連れでの新たな生活を開始しました。彼女はこの時の経験を、夫との共著である『子連れ再婚の片道切符』に記しています。音楽や映画鑑賞、旅行、ゴルフ、ジャズダンスと、多彩な趣味を持ち、特に「思いやり」に価値を置いていると語る彼女。

主な出演作品

上田みゆきの代表的な作品には、テレビアニメ『鉄腕アトム』、映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』、さらにはゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』など多岐にわたります。彼女は子供向けのアニメから大人向けのドラマ、さらには映画の吹き替えまで、その活動の幅を広げています。彼女の声は、安心感や親しみやすさを表現するものとして多くのファンに愛されてきました。

上田みゆきは、その豊かな経歴を持ちながら今もなお、声優業界で活動を続けています。彼女のこれからの活躍にも大いに期待が寄せられています。

もう一度検索