上田東駅

上田東駅（うえだひがしえき）

上田東駅は、かつて長野県上田市常田に位置していた上田丸子電鉄丸子線の駅です。1969年（昭和44年）4月20日に丸子線が廃止されたことに伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1925年（大正14年）8月1日: 丸子鉄道が当駅から大屋駅（後の電鉄大屋駅）まで延伸開業した際に、一般駅として開業しました。
1943年（昭和18年）10月21日: 交通統合により、上田丸子電鉄丸子線の駅となりました。
1949年（昭和24年）: 駅舎が改築（増築）されました。
1969年（昭和44年）4月20日: 丸子線の全線廃止に伴い、上田東駅も廃止されました。

駅構造

廃止時、上田東駅は単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。ホームは線路の南側（丸子町方面に向かって右側）に位置していました。駅構内には、列車の機回しに使用する側線や、貨車の留置、電車の留置のための行き止まりの側線が複数ありました。職員が配置されており、駅舎は構内の南側に位置し、ホームの中央部分に接していました。堂々とした佇まいの駅舎で、ホームには木造の上屋が2棟設けられており、そのうち1棟はホームを越えて線路の末端部分まで覆っていました。ホームの西側は利用客の自転車置き場として利用されていました。

駅周辺

開業当時、上田東駅は丸子鉄道で唯一の上田市内の駅であり、市街地東部のターミナル駅としての役割を担っていました。国鉄上田駅とは離れた場所に位置していましたが、発着する列車本数が多かったため、駅周辺は非常に賑わっていました。ほていや百貨店や上田デパートなどの大型店舗や、映画館などが建ち並び、活気がありました。

上田丸子電鉄真田傍陽線 川原柳駅: 当駅から北に約0.5kmの場所にありました。
国道18号: 駅の近くを走っています。

開業前は、上田城初代城主真田氏ゆかりの願行寺という寺の土地でしたが、駅の開業と同時に上田市の都市計画事業により、土地を横断する形で都市計画道路が建設され、寺社地が墓地と寺の土地に分割され、道路沿いに通りが建設されました。駅の開業によって上田市街地東部の開発が進み、廃止直前まで発展を続けました。

駅跡

2007年（平成19年）8月時点では、上田交通が経営する上田東駐車場という有料駐車場になっていました。2010年（平成22年）10月時点では、ドラッグストア「クスリのアオキ上田中央店」の店舗とその駐車場が建設され、一部は引き続き上田交通の上田東駐車場として利用されていました。また、2010年（平成22年）10月時点では、駅付近の線路跡は細い道路に転用されていましたが、遺構は残っていませんでした。2017年（平成29年）1月時点では、ドラッグストア「クスリのアオキ上田中央店」とその駐車場、上田交通の上田東駐車場として利用されています。

隣の駅

上田丸子電鉄
丸子線
上田東駅 - 染屋駅

脚注

特になし

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧
廃駅

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