上町五丁目停留場

上町五丁目停留場の概要

高知市上町五丁目に位置する上町五丁目停留場は、伊野線の路面電車が停車する大切な場所です。この停留場は町の中心部にあり、多くの人々に利用されています。伊野線は高知市と周辺地域を結ぶ重要な交通網であり、上町五丁目停留場はその中でも特に利用者の多い停留所となっています。

歴史的背景

上町五丁目停留場は1906年に「本町筋五丁目」という名で開業しました。この年は日本の近代鉄道発展の真っただ中であり、路面電車も同様に普及が進んでいました。開業から約一週間後には、停留場の北側に車庫が新設され、運行の基盤が強化されました。その後、1936年には町名の変更に伴い「本丁筋五丁目」に改称され、さらに1966年に現在の「上町五丁目」へと名称が変更されました。この変更は住居表示の実施に関連しており、地域の認識をしっかりと反映したものです。

年表

• - 1906年10月9日: 土佐電気鉄道の本町筋五丁目停留場として開業。
• - 1906年10月16日: 本町筋五丁目車庫の完成。
• - 1909年2月25日: 車庫で火災が発生。
• - 1936年8月1日: 本丁筋五丁目停留場に改称。
• - 1966年8月10日: 現在の名称に改称。
• - 1975年5月: 折り返し用の渡り線を移設。
• - 2014年10月1日: 経営統合によりとさでん交通の停留場となる。

停留場の構造

上町五丁目停留場は併用軌道区間に位置し、道路上には2面のホームが設置されています。これらのホームは東西の二本の線路を挟むように配置され、利用者は相対式のホームで列車を待つことができます。上りホームははりまや橋方面行き、下りホームは伊野方面行きとなっており、利用者は自分の目的地に合わせてホームを選択することができます。
また、上町四丁目との間にある渡り線を利用することで、一部の列車がこの停留場発着となることがありますが、上り列車はホームに入線できないため、乗客は少し不便を感じることもあります。これは、上り列車が下りホームに止まった後に反対側のドアを開け、線路を跨いで乗車するスタイルとなっているためです。

周辺環境

上町五丁目停留場周辺は、歴史的な建物や観光名所が点在しているエリアでもあります。特に鏡川に近く、美しい景観を楽しむことができます。さらに、周囲には銀行や神社などの施設もあり、地域住民の日常生活に密接に関連しています。
かつての国道33号は戦時中の影響を受けることなく、自動車通行が許可されていましたが、近年の拡張工事を受けて道幅が広がり、交通の便が大きく改善されました。これによって、今後ますます多くの人々がこのエリアを訪れることが期待されます。

結論

上町五丁目停留場は、地域交通の要所としての長い歴史を持ち、多くの人々に利用されています。その便利さとともに、周囲の美しい自然や歴史的な背景を楽しむことができるスポットとして、高知市の魅力を感じることができる場所なのです。

もう一度検索