上総牛久駅

上総牛久駅

上総牛久駅（かずさうしくえき）は、千葉県市原市牛久に位置する小湊鉄道線の駅です。駅舎は木造で、歴史的な価値が認められ、国の登録有形文化財に登録されています。この駅は、小湊鉄道の運行において重要な役割を果たしており、多くの列車が当駅で折り返し運転を行っています。

歴史

上総牛久駅は、1925年（大正14年）3月7日に開業しました。長年にわたり地域の人々に利用されてきたこの駅は、2016年（平成28年）11月18日に駅本屋が国の有形文化財（建造物）への登録が答申され、翌年の2017年（平成29年）5月2日に「小湊鉄道上総牛久駅本屋」として正式に登録されました。これは、駅舎が持つ歴史的、文化的価値が評価された結果です。

駅構造

上総牛久駅は、2面3線のホームを持つ地上駅です。木造の駅舎は、開業当時からの面影を残し、歴史を感じさせます。駅には水洗式の公衆トイレも設置されており、利用者の利便性が考慮されています。小湊鉄道の運行において、当駅は重要な拠点となっており、五井方面からの多くの列車が当駅で折り返します。これにより、上総中野方面への列車本数は大幅に少なくなります。また、夜間には、1番線に1両、2番線と3番線にそれぞれ2両、計5両の車両が留置されます。

のりば

利用状況

2021年度の1日平均乗車人員は352人です。近年の一日平均乗車人員は以下の通り推移しています。

駅周辺

上総牛久駅周辺は、旧南総町の中心部として古くからの商店街が立ち並んでいます。毎月3と8のつく日には、朝市（牛久の朝市）が開催され、地元の人々で賑わいます。この朝市は、地域交流の場としても重要な役割を果たしています。

バス路線

駅前には「牛久駅」停留所があり、小湊鉄道バスの路線が発着します。主な路線は以下の通りです。

長南営業所、茂原駅南口方面
循環器病センター、市原鶴舞バスターミナル、大多喜車庫方面

また、駅北東の国道297号沿いには、市原市コミュニティバスコスモス南総の「T・マート前」停留所があり、牛久駅乗換口として利用されています。

かつては、東京湾アクアライン経由の高速バスが当駅を経由していましたが、2013年の圏央道開通に伴い、経路が変更され、現在は経由していません。

隣の駅

小湊鉄道

■小湊鉄道線

里山トロッコ停車駅

馬立駅 - 佐是駅 - 上総牛久駅 - 上総川間駅

※佐是駅は1944年に廃止。

その他

上総牛久駅は、地域の人々にとって重要な交通の拠点であると同時に、歴史と文化を感じさせる場所でもあります。駅舎の登録有形文化財としての価値は高く、鉄道ファンだけでなく、多くの人々にとって魅力的な場所となっています。

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