上芳養

上芳養（かみはや）について

上芳養は、和歌山県田辺市に位置する町丁で、2020年の時点でおよそ1600人の住民が暮らしています。郵便番号は646-0101です。この地域は、かつて存在した西牟婁郡上芳養村の一部にあたります。

地理

上芳養は田辺市の北西に位置し、芳養川の上流域に当たります。具体的には北側には日高郡の清川、島之瀬、東本庄があり、南側には芳養町や上秋津、さらに稲成町があります。西には中芳養が接しており、この地域の交通路としては、和歌山県道199号芳養清川線が川沿いに南北に貫通し、また和歌山県道30号田辺印南線が東西に横断しています。この二つの県道の間には重複する区間も存在し、さらに和歌山県道208号が北東へ分岐しています。

山岳と河川

上芳養地域にはいくつかの山岳があります。中でも竜神山や三星山、大蛇峰はこの地域の代表的な山です。また、主な河川として芳養川、西郷川、小恒川があります。自然に恵まれた環境は、地域の魅力の一部となっています。

歴史

上芳養の歴史は明治以来の文献に記されており、幕末の時代には牟婁郡に属する東山村、西山村及び日向村が存在していました。紀州藩の附家老安藤氏の領地として知られ、1868年に安藤氏の領地が田辺藩の一部になりました。

その後、明治4年居の廃藩置県により田辺県の管轄となり、さらには和歌山県の管轄に移行しました。1879年には、東山村、西山村、日向村が合併して上芳養村が誕生しました。1889年4月には町村制が施行され、上芳養村は単独で自治体を形成しました。1956年には周辺のいくつかの村と合併し、牟婁町が発足。その後、1964年には牟婁町が田辺市に編入され、町丁としての上芳養は田辺市の一部となりました。

交通

上芳養へのアクセスについては、龍神自動車によるバス路線が利用されています。上芳養線をはじめとした路線が運行されており、地域住民の移動手段として重要です。また、周辺道路には和歌山県道30号田辺印南線、和歌山県道199号芳養清川線、和歌山県道208号秋津川田辺線が整備されており、自動車でのアクセスも良好です。

施設

上芳養には生活を支えるさまざまな施設があります。田辺市立の日向保育所、上芳養中学校、上芳養小学校があり、地域の教育環境が整っています。また、上芳養郵便局やJA紀南上芳養選果場、加工場も存在し、地域経済の一部を支えています。神社や寺院として金毘羅神社、千福寺、正寿院などもあり、地域の文化や信仰の場として重要な役割を果たしています。

上芳養は自然環境に恵まれた地域であるだけでなく、長い歴史を持つ町であり、交通や生活施設も整っているため、住みやすい場所として知られています。

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