上郡民報

上郡民報について

『上郡民報』（かみごおりみんぽう）は、兵庫県赤穂郡上郡町に位置する山本新聞店および上郡民報社から発行されているタブロイド判のフリーペーパーです。この地域密着型のミニコミ紙は、毎月1回発行され、12月と1月の合併号を除けば、年間で11回の刊行を行っています。特に新聞販売店としての役割を担っている山本新聞店によるこの取り組みは、地元の人々に幅広い情報を無償で提供するものとなっています。

発行部数と配布

『上郡民報』は、山本新聞店が取り扱う主要な新聞、すなわち『神戸新聞』、『毎日新聞』、『産経新聞』、そして『日本経済新聞』の購読者に無料で配布されています。2010年の時点での公称発行部数は約3600部でしたが、2024年には3200部に減少しています。この間、地域住民への影響力や情報の提供方法に変化が生じていることを示唆しています。

沿革の歴史

このフリーペーパーは1974年3月に創刊されました。創設者であり当時の所長であった山本修が「地域のニュースを補うために」との思いから立ち上げたものです。彼のビジョンは、地域の声を拾い上げ、住民の生活に役立つ情報を発信することでした。

1995年には、紙面に掲載された記事を抜粋したウェブサイト「ニュースかみごおり」が設立され、より多くの人々にアクセス可能な情報提供が始まりました。この展開は、インターネットの普及とともに地域情報への関心の高まりを反映していると言えるでしょう。

さらに、地元のアマチュア漫画家・半沢裕人による漫画作品「幕末風雲児 大鳥圭介伝 けいすけじゃ」が1993年4月から1999年11月まで64回にわたり連載されました。この作品は、地域文化の発信としても重要な役割を果たし、2008年には上郡町役場によって冊子化されました。また、2011年にはアニメ化され、地元のケーブルテレビ局「えんしんネット」にて放送されるなど、地域のオリジナルコンテンツとして定着しました。

地域貢献の評価

2010年には日本新聞協会から「地域貢献大賞」を受賞し、その実績が地域社会への寄与を評価される形となりました。この受賞は、上郡民報が情報提供だけでなく、地域住民の生活に密着した活動を行い続けていることの証でもあります。

終わりに

上郡民報は、その長い歴史を通じて地域住民のニーズに応え続け、地方紙としての役割を果たしています。今後も地域の声を大切にしながら、さらに多くの情報を提供し続けていくことでしょう。

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