上郷橋

上郷橋は、新潟県中魚沼郡津南町の信濃川に架かる、全長105メートルのトラス橋です。津南町道今井足滝線の一部として、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。

概要

形式: 鋼単純上路直弦ワーレントラス橋
橋長: 105 m
支間割: 103.7 m
幅員: 有効幅員4.0 m
総鋼重: 203 t
床版: 鉄筋コンクリート
施工: 栗本鐵工所

上郷橋は、鋼製のトラス構造を採用しており、その堅牢な構造で信濃川を渡ります。しかし、幅員が4.0mと狭いため、大型車両の通行には注意が必要です。

歴史

上郷橋が架かる足滝地区は、かつて新潟県と長野県の県境に近い谷街道の要所であり、信濃川の渡船場が設けられていました。1897年には上流側の宮野原地区に宮野原橋が架橋されましたが、足滝地区には長らく橋が架けられることはありませんでした。

1977年、ようやく津南町によって現在の上郷橋が架橋されました。これにより、足滝地区の交通の便は大幅に向上し、地域経済の発展に貢献しました。

課題と今後

上郷橋は、上路トラス橋という構造上の特性から、信濃川の河川管理上の課題を抱えています。2019年の東日本台風では、洪水が橋桁に衝突するなど、その脆弱性が露呈しました。そのため、中期的な改修が予定されています。

改修にあたっては、橋梁の長寿命化を図るとともに、河川管理上の安全性を確保することが重要です。また、地域住民の生活に配慮し、工事期間中の交通への影響を最小限に抑える必要があります。

上郷橋は、地域の歴史と人々の生活を支えてきた重要なインフラです。将来的な改修を通じて、より安全で信頼性の高い橋として生まれ変わることが期待されます。

外部リンク

津南町 - 橋梁管理者
空から見た信濃川・魚野川 - 北陸地方整備局 信濃川河川事務所
信濃川 上郷橋

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