上高地乗鞍林道

上高地乗鞍林道

上高地乗鞍林道は、長野県松本市にある林道で、正式名称は林道奈川安曇線です。通称として「上高地乗鞍林道」や「上高地乗鞍スーパー林道」とも呼ばれています。2008年度より無料開放され、現在は無料で通行できます。

概要

起点：長野県松本市奈川（黒川渡）
終点：長野県松本市安曇（中の湯）
延長：35.1km
供用開始：1972年（昭和47年）6月

構成

上高地乗鞍林道は、以下の3つの区間から構成されています。

A区間: 奈川温泉から乗鞍高原温泉までの15.3km
B区間: 乗鞍高原温泉から白骨温泉までの6.7km
C区間: 白骨温泉から安房峠までの13.1km

現在、C区間は2003年1月5日に発生した雪崩による橋梁流失のため、閉鎖されています。

管理

A区間、B区間：松本市建設部維持課
C区間：松本市環境エネルギー部森林環境課

通行料と利用期間（現在は無料）

2008年までは有料道路でしたが、現在は全線無料です。

かつての通行料金

A区間 (奈川温泉～乗鞍高原温泉)
大型: 1820円
中型: 1420円
小型: 860円
二輪: 310円
B区間 (乗鞍高原温泉～白骨温泉)
大型: 950円
中型: 680円
小型: 420円
二輪: 210円
C区間 (白骨温泉～安房峠)
大型: 1070円
中型: 810円
小型: 560円
二輪: 260円

利用期間

冬季は積雪や路面凍結のため閉鎖されます。具体的な期間は状況により変動します。

無料化以前

2008年の無料化以前は、長野県道300号白骨温泉線が冬季閉鎖期間中の代替ルートとして、白骨温泉へ至る唯一の無料車道でした。現在、県道300号線は改良され、通年通行が可能となっています。

社会実験と無料化

上高地乗鞍林道は、通行量の減少による赤字経営が続いていました。そのため、2007年7月28日から8月26日までの30日間、乗鞍高原への観光客増加が見込まれる時期に通行料を無料とする社会実験が行われました。

その結果、2005年度と比較して交通量が30%以上増加したことから、2008年より通年無料化が決定しました。（2006年度は豪雨により通行止めが続いていたため比較対象外）

接続路線

長野県道26号奈川木祖線: A区間の閉鎖箇所で接続しており、上高地乗鞍林道からはアクセスできません。
長野県道84号乗鞍岳線（乗鞍エコーライン）:
長野県道300号白骨温泉線
国道158号: C区間の閉鎖箇所で接続しており、上高地乗鞍林道からはアクセスできません。

脚注

関連項目

日本の一般有料道路一覧
日本の林道一覧

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