下島橋

下島橋について

下島橋は、長野県道315号波田北大妻豊科線の一部として、梓川を跨ぎ、長野県松本市梓川下立田と波田下島の間を結ぶ重要な橋です。この橋は、単なる交通インフラとしての役割だけでなく、地域文化を象徴する存在としても親しまれています。

概要

1950年（昭和25年）に、地元の梓川高校への通学路として、当時の波田村と梓川村によって共同で建設されました。建設当初は、増水による流失のたびに両村が協力して補修を行っていましたが、1976年（昭和51年）12月には県道に編入され、長野県が管理するようになりました。

しかし、1950年架橋の橋は、全長132メートル、幅員2.6メートルと狭く、老朽化も進んでいたため、自動車の通行荷重が1トンに制限されていました。このため、交通需要に対応することが困難となり、架け替えが決定されました。

現在の橋は、旧橋の下流19メートルの位置に1986年（昭和61年）に着工され、1990年（平成2年）10月23日に供用が開始されました。新しい橋は、ポステンションPC単純T桁橋という構造を採用しており、旧橋に比べて安全性が大幅に向上しています。

また、橋の親柱には、波田側にはスイカ、梓川側にはリンゴの装飾が施されており、地域の特産品をアピールしています。これらの装飾は、地域住民や観光客に親しまれており、下島橋が地域のシンボルとして愛される理由の一つとなっています。

長野県道315号線は、下島橋の南方約1200メートルの地点で、国道158号と交差しています。その交差点では、長野県道449号上竹田波田線が接続し、山形村方面へと伸びる計画となっていますが、アルピコ交通上高地線の踏切新設問題により、工事は未着手であり、国道158号とはT字路のままとなっています。

歴史

1950年（昭和25年） - 梓川高校の通学路として初代の橋が建設。
1976年（昭和51年）12月 - 県道に編入。
1987年（昭和62年） - 架け替え工事に着手。
1990年（平成2年）10月23日 - 現在の橋が供用開始。

参考文献

梓川村誌編さん委員会『梓川村誌 続編』1999年3月

外部リンク

国土交通省【川の防災情報】テレメータ水位（下島橋）

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