下川甲嗣

下川 甲嗣（しもかわ かんじ）は、1999年1月17日に生まれた日本のラグビー選手です。主にフォワード第三列のフランカー（FL）や、セカンドローのロック（LO）としてプレーし、ジャパンラグビーリーグワンに加盟する東京サントリーサンゴリアスに所属しています。また、日本代表としても国際試合で活躍しています。

福岡県福岡市で育った下川選手は、4歳という幼い頃に草ヶ江ヤングラガーズでラグビーを始めました。幼少期から楕円球に親しむ中で、その才能を育んでいきます。福岡県立修猷館高等学校を卒業後、2017年に早稲田大学スポーツ科学部へ進学しました。大学でもラグビーを続け、早稲田大学ラグビー蹴球部に所属。兄も慶應義塾體育會蹴球部でプレーしていた元選手であり、その影響も受けながら競技力を向上させていきました。

大学在学中には、将来を嘱望される若手選手として注目を集めました。ジュニア・ジャパンやU20日本代表に選出され、国内外の舞台で経験を積みました。特に早稲田大学ラグビー蹴球部の一員としては、3年生だった2020年に大学選手権でチームの優勝に貢献。この年のシーズンでは、副将という重責も担い、チームを牽引しました。

早稲田大学を卒業した2021年、下川選手はサントリーサンゴリアス（現在の東京サントリーサンゴリアス）へ加入し、プロキャリアをスタートさせました。加入初年度の2021年4月11日には、ジャパンラグビートップリーグ（当時）の第7節、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦で公式戦に初出場。この試合の後半22分から途中出場すると、そのわずか1分後となる後半23分にはプロとして最初のトライを記録し、鮮烈なデビューを飾りました。

さらに、日本代表としてもその実力を発揮しています。2022年10月29日に開催されたリポビタンDチャレンジカップ2022のニュージーランド代表戦で、途中出場ながら日本代表としての初キャップを獲得しました。その後もキャップ数を積み重ねており、2024年9月21日現在でキャップ数は10に達しています。タフなプレーと高いボールキャリアーとしての能力で、チームにとって欠かせない存在となっています。福岡でラグビーを始めた少年は、着実にキャリアを積み重ね、世界の舞台でも日本の勝利に貢献する選手へと成長を続けています。

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