下平幸二

下平幸二（しもひら こうじ）は、1952年10月生まれ、佐賀県出身の元航空自衛官です。最終階級は空将。情報本部長や内閣衛星情報センター所長を歴任しました。

1975年3月に防衛大学校第19期を卒業し、航空自衛隊に入隊。戦闘機パイロットとして経験を積みました。1986年7月に3等空佐、1989年7月に2等空佐に昇任。

1994年1月には1等空佐に昇任し、同年6月には防衛駐在官として在フランス日本国大使館に赴任。国際的な視野を広げました。帰国後の1998年8月1日、第4航空団飛行群司令に就任し、部隊指揮官としての能力を発揮。

2000年3月30日には航空幕僚監部防衛部防衛課長に就任し、航空自衛隊の防衛政策の中枢を担いました。2001年1月11日、空将補に昇任。同年6月29日には航空救難団司令に就任し、救難体制の強化に尽力しました。

2003年3月27日、第2航空団司令兼千歳基地司令に就任。北部航空方面隊の要である千歳基地の防衛を担いました。同年5月にはコープサンダー演習に参加し、日米共同訓練を通じて相互運用性の向上に貢献。

2004年8月30日、航空幕僚監部調査部長に就任し、情報収集・分析能力を向上させました。2006年3月27日、航空幕僚監部運用支援・情報部長兼統合幕僚監部付となり、航空自衛隊の情報部門を統括するとともに、統合運用体制の強化に貢献しました。9月19日には空将に昇任し、統合幕僚監部運用部長に就任。自衛隊全体の運用計画策定を担いました。

2007年7月3日、第3代統合幕僚副長に就任（同年9月1日まで統合幕僚監部運用部長事務取扱）。統合幕僚長を補佐し、自衛隊の統合運用体制を強化しました。2008年11月7日、第6代情報本部長に就任。日本の情報収集・分析の中枢を担い、安全保障政策に貢献しました。

2012年1月31日に退官。同年10月1日、第4代内閣衛星情報センター所長に就任。内閣の重要政策課題である情報収集衛星の運用を指揮し、日本の安全保障に貢献しました。2016年3月31日に同所長を退任。

1999年6月17日に国家功労勲章オフィシェ、2022年11月3日に瑞宝重光章を受章。長年にわたる自衛隊への貢献が評価されました。

下平幸二は、航空自衛官として卓越した能力を発揮し、要職を歴任することで、日本の防衛に大きく貢献した人物として知られています。

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