下町風俗資料館

下町風俗資料館の紹介

東京都台東区に位置する下町風俗資料館は、上野公園内、不忍池のそばにある地域密着型の博物館です。この施設は、1980年に設立され、江戸時代から昭和中期にかけての東京の下町文化をテーマにした貴重な資料を展示し、これらの文化を未来へと伝える役割を担っています。

リニューアルと新たな名称

2023年4月から改修工事に入ったこの博物館は、2025年3月9日に「したまちミュージアム」として再開される予定です。この名称変更は、さらに幅広い文化の発信を目指したものとされており、魅力的な展示とプログラムが用意されています。

展示内容

1階の展示

1階部分には、大正時代の下町の街並みが再現されています。路地や共同井戸を含む裏長屋が設けられており、訪れる人々は当時の生活様式を肌で感じることができます。商家の建物には、駄菓子屋や銅壷屋が含まれ、表通りに面した花緒の製造卸問屋も展示されています。これらの商家は、当時の建築様式である出桁造りを基に再現されており、作業場や事務所などもそのままの形式で展示されています。また、実際に使用されていた電話ボックスや人力車も展示されており、当時の生活の様子をリアルに感じられる空間となっています。さらに、紙芝居などのイベントも定期的に行われており、来館者に楽しみを提供しています。

2階の展示

2階には企画展示スペースがあり、時折様々なテーマに基づいた特別展示が行われています。昔の遊びが体験できるコーナーでは、ベーゴマやけん玉など、子供の頃に親しんだ遊びを体験することができます。また、銭湯の番台が再現された場所もあり、昭和の生活文化を知る貴重な場となっています。さらに、昭和10年代から30年代にかけての民家を再現したスペースも訪問者を魅了しています。

人気の理由

外国人観光客にも愛されているこの博物館では、ボランティアによる英語解説が行われており、多言語でのサービスが充実している点も魅力の一つです。下町ならではの文化や歴史を感じられるスポットとして、国内外から多くの人々が訪れています。

基本情報

開館日・休館日・入館料

• - 開館時間: 9時30分から16時30分（入館は16時00まで）
• - 休館日: 月曜日（祝日と重なる場合は翌平日）、12月29日から1月3日、特別整理期間

特別整理期間に伴う臨時休館については、事前に公式ホームページで最新情報を確認することが推奨されています。

• - 入館料:

一般300円（200円）、小・中・高校生100円（50円）
（カッコ内は20名以上の団体料金）

アクセス

• - JR上野駅（しのばず口）から徒歩5分
• - 京成上野駅から徒歩3分
• - 地下鉄千代田線湯島駅から徒歩5分
• - 地下鉄銀座線、日比谷線上野駅から徒歩5分
• - 都営大江戸線上野御徒町駅から徒歩5分
• - 地下鉄銀座線上野広小路駅から徒歩5分
• - 東西めぐりんの「水上音楽堂前」下車で徒歩2分
• - 東西めぐりんの「京成上野駅」下車で徒歩2分

付設展示場

付設展示場は台東区上野桜木に位置し、1910年に建てられた旧酒屋「吉田屋」を移築して使用されています。ここでは、酒類販売に使用されていた道具や商いに関する資料が展示されており、博物館本館とともに地域の文化を未来へ受け継ぐ重要な役割を果たします。

このように、下町風俗資料館は東京の下町文化を深く理解するための貴重な場所であり、今後の展開にも期待が寄せられています。

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