下部ホテル

下部ホテル（しもべホテル）

概要
下部ホテルは、山梨県南巨摩郡身延町上之平に所在し、下部温泉エリアに位置する宿泊施設です。このホテルは、豊かな温泉資源と美しい自然環境に恵まれた絶好のロケーションにあります。また、館内には温泉浴場が12カ所あり、2種類の泉質を楽しむことができます。庭には約200本のクロマツとアカマツが植えられ、周囲の山林では多様な野鳥が飛び交うため、自然観察やバードウォッチングにも適した場所となっています。

歴史
下部ホテルの歴史は1929年に遡り、当時の富士身延鉄道の設立にあわせて開業しました。しかし、鉄道経営の厳しさから、1938年には経営権が国に移行し、翌1939年には軍の病院へと事業の運営が変更されることとなります。太平洋戦争の影響を受けて一時休業したこのホテルは、戦後の1949年に再び宿泊施設としての営業を始めました。そして1980年には、現在の8階建て、105室の構造のホテルが完成を迎えました。

宿泊施設とサービス
ホテル内部には、温泉施設や多彩な宿泊スタイルが用意されています。和洋室に加え、レストランや宴会場、カラオケバー、土産物店など、様々なオプションが揃っており、訪れるお客様にとって利便性の高い環境を提供しています。また、2004年には温泉に関する偽装問題が発覚しましたが、当ホテルが使用している源泉は問題の対象外であることが確認されています。

著名人との関わり
このホテルには、新渡戸稲造や後藤新平をはじめとする著名な宿泊客が訪れており、これを証明するようにフロントには新渡戸直筆の書が飾られています。さらに、石原裕次郎が右足首を骨折した際には、このホテルの別館に滞在し、温泉治療を受けました。その名は「裕林亭」と名付けられ、彼自身の仲間を呼んでバーベキューを楽しむ様子が語り継がれています。また、本館内には裕次郎の温泉療養時の写真も展示されており、訪れる人々に楽しいエピソードを提供しています。

アクセス情報
下部ホテルへのアクセスは非常に便利で、身延線下部温泉駅からは徒歩1分の距離に位置しています。車利用の場合、中部横断自動車道下部温泉早川インターチェンジからは車で5分、中央自動車道甲府南インターチェンジからは50分、新東名高速道路の新清水インターチェンジからは50分、新富士インターチェンジからは60分という好立地です。

このように下部ホテルは、豊かな歴史と自然環境、様々なサービスを提供する宿泊施設であり、多くの訪問客に癒しの時間を提供しています。

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