世宗大路

世宗大路（セジョンデロ）

世宗大路は、大韓民国ソウル特別市に位置する主要な幹線道路です。この道路は南北に走り、ソウル駅から鐘路区の景福宮光化門までを結んでいます。その名は、李氏朝鮮の4代国王である世宗に由来しています。

道路の形成と歴史

世宗大路は、2010年に光化門と世宗路を繋ぐ部分と太平路を統合する形で新たに設立されました。市道24号線に指定されており、一部は国道48号線や市道49号線とも重複しています。また、ソウル駅から崇礼門までの間は南大門路とも交差しています。特に旧太平路の地下部分には、ソウル交通公社の1号線が通っており、交通の便も良好です。

この大路は、文化や行政の中心地として知られており、沿道には多くの重要な施設が立ち並んでいます。特に高宗即位40年称慶紀念碑の前には、1914年から設置されている道路元標があります。また、1953年には旧世宗路が拡張され、韓国で最も広い道幅100メートルを誇る通りとされています。

2009年には、さらにその6車線の一部が光化門広場として整備され、一般公開されました。これにより、地元住民や観光客が集まる憩いの場が生まれました。

歴史的背景

世宗大路が形成される前、この地域は行政機関が集まる場所であり、「六曹通り」や「六曹前」と呼ばれていました。光化門周辺には低い丘があったため、黄土峴とも呼ばれていました。また、世宗大路交差点には、ヘテの像が設置されていたため「ヘテ前」と呼ばれることもありました。太平路の名称は、明の使臣を迎えるために存在した太平館に由来しています。

日本の占領時代には、このエリアは「光化門通」や「太平通」として知られていましたが、独立後の1946年に現在の名称に改称されました。現在も世宗路と太平路は法定の地名として利用されています。

沿道の主な施設

世宗大路の周辺には多様な重要施設があります。ここには、ソウル駅や崇礼門（南大門）、さらには南大門市場といった観光名所があり、多くの観光客が訪れます。また、新韓銀行本店やサムスングループ本館、ソウル特別市庁、徳寿宮などの行政・文化施設が集まっており、活気に満ちたエリアとなっています。

付近には交通機関も充実しており、市庁駅（ソウル交通公社1号線・2号線）や光化門駅（ソウル交通公社5号線）などがあり、訪れる人々に便利なアクセスを提供しています。

交差する道路

世宗大路は、いくつかの主要な道路と交差しています。南大門路、退渓路、漢江大路といった道路と直交し、交通の要所としての役割を果たしています。これにより、人々はスムーズに目的地にアクセスすることが可能です。

このように、世宗大路は単なる交通路にとどまらず、歴史的な意味合いや文化的な価値を持つ重要な場所です。

もう一度検索