世宗抱川高速道路

世宗抱川高速道路（29号線）

世宗抱川高速道路は、世宗特別自治市からソウル特別市を経由し、京畿道抱川市に至る想定の高速道路です。この路線は、世宗特別自治市から忠清北道清州市までをつなぐ五松支線（292号線）も併せ持ち、多様な交通路の確保を目的としています。

概要

この高速道路の計画は、初めて世宗から九里までの区間と、九里から抱川までの区間がそれぞれ別々に進行していた2004年に遡ります。当初、これは京釜高速道路のバイパス路線として提案され、2007年に第二京釜高速道路という名称で正式に構想されました。しかし、その後、行政首都となる世宗特別自治市に向けた高速道路として再構築され、ソウル世宗高速道路に名称変更されました。

進捗は困難が伴い、特に南漢山城近くのトンネル施工の問題に直面しながらも、多くの変更を経て最終的な形にまとまりました。九里から抱川間については、2008年に高速国道19号として指定された後、九里～ソウル間の接続区間が結合され、2016年に現在の高速国道29号として指定されました。

開通状況

2017年には九里から抱川までの区間が一部開通し、蘇屹JCTから分岐している支線も存在しましたが、2021年にはこの支線が首都圏第二循環高速道路に取り込まれました。世宗から九里の区間は、安城～九里間が2025年に先行開通予定で、世宗から安城間は2027年までに整備される見込みです。

路線データ

• - 起点: 世宗特別自治市将軍面（仮称・世宗IC）
• - 終点: 京畿道抱川市新北面（新北IC）
• - 全長: 本線116.6km（計画173.0km）、五松支線計画6.2km
• - 管理会社:

- ソウル北部高速道路株式会社（南九里～新北、2017年～2047年）
- 韓国道路公社（世宗～南九里）

• - 最高速度:

- 南安城JCT～龍仁JCT: 120 km/h
- 龍仁JCT～広南IC: 110 km/h
- 広南IC～新北IC: 100 km/h

• - 最低速度: 50 km/h
• - 車線数:

- 南安城JCT～蘇屹JCT: 6車線
- 蘇屹JCT～新北IC: 4車線

沿革

• - 2008年11月17日: 高速国道19号九里抱川高速道路として指定
• - 2012年5月31日: 民間投資事業計画が承認・着工
• - 2016年10月19日: 高速国道29号世宗抱川高速道路として再指定
• - 2017年6月30日: 南九里IC～新北IC間、蘇屹JCT～楊州IC間が開通
• - 2021年9月7日: 一部区間が首都圏第二循環高速道路に組み込まれる
• - 2025年1月1日: 南安城JCT～南九里IC間が開通

この道路は、交通渋滞の軽減や地域の発展に寄与する重要なインフラとして期待されています。

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