中之島西出入口

中之島西出入口

概要

中之島西出入口（なかのしまにしでいりぐち）は、大阪府大阪市北区に設けられている阪神高速道路3号神戸線のインターチェンジです。路線番号は3-02が付与されています。本インターチェンジは神戸方面への出入口のみを持つハーフインターチェンジとして機能しており、大阪市内中心部の中之島エリア西部へのアクセスを担う重要な拠点の一つです。

構造と形状

中之島西出入口は、その構造に大きな特徴があります。特に神戸方面への入路は、周辺の地形や河川に沿って非常に独特な経路をたどります。

入路は、端建蔵橋（土佐堀川に架かる橋）の北東側のたもと付近から始まります。そこから、木津川を跨ぐ昭和橋の手前をかすめるように進み、再び土佐堀川上へ出ます。土佐堀川の上では、湊橋の頭上にかけて、ほぼ半円を描くようなカーブを描きながら高度を上げていきます。この土佐堀川上での半円状の構造は、中之島西出入口を象徴する景観となっています。その後、堂島川を渡る上船津橋の頭上を通過し、最終的に阪神高速3号神戸線の本線に合流します。

都市部の限られた空間、特に複数の河川が交錯する複雑な水辺環境の中に設けられたため、このようなユニークで立体的な構造となっています。

料金所

本インターチェンジには、中之島西料金所が併設されています。料金所のブース数は合計2つです。そのうち1つはETC専用ブース、もう1つはサポートブースとなっています。

特に、2024年（令和6年）9月3日からは、入口料金所の運用がETC専用に変更されました。これに伴い、ETC車載器を搭載していない車両は、原則としてこの入口を利用することができなくなりました。

接続する道路

中之島西出入口は、周辺の主要な一般道路として、中之島通やあみだ池筋（大阪府道41号大阪伊丹線）などに接続しています。これにより、中之島エリアやその西側の地域との間で高速道路と一般道路の行き来が可能となっています。

ただし、阪神高速3号神戸線の本線と並行して走る新なにわ筋（大阪府道29号大阪臨海線）との直接的・スムーズな接続は、構造上の理由からあまり良いとは言えません。

乗り継ぎ制度

中之島西出入口には、特定の条件下での乗り継ぎ制度が設定されています。

現在有効な制度として、当出入口から流出した車両が、阪神高速1号環状線の堂島入口へ乗り継ぐ場合に適用される制度があります。この乗り継ぎを利用することで、環状線を一巡することなく、効率的に目的地へ向かうことが可能になります。ETCを利用して走行している場合は、所定の時間内に堂島入口から再流入すれば自動的に乗り継ぎが適用されます。一方、ETCを利用せずに料金を支払って当出口から流出した場合は、出口料金所で乗継券を受け取る必要があり、再流入時にその乗継券を提示することで乗り継ぎが認められます。

過去には、当出入口と阪神高速16号大阪港線の波除出入口との相互間でも乗り継ぎ制度が設けられていました。しかし、2013年（平成25年）5月25日に2号淀川左岸線が開通したことに伴い、この波除出入口との乗り継ぎ制度は終了しました。

周辺施設

中之島西出入口は、大阪市を代表するビジネス・文化・医療・商業地区である中之島の西側に位置しているため、周辺には多様な施設が集まっています。主な周辺施設としては、以下のような場所が挙げられます。

中之島（エリア全体）
中之島四季の丘
中之島西公園
住友病院
大阪府立国際会議場（グランキューブ大阪）
リーガロイヤルホテル
* 大阪市中央卸売市場本場

これらの施設へのアクセス拠点として、中之島西出入口は重要な役割を担っています。

隣接するインターチェンジ

阪神高速3号神戸線における中之島西出入口の隣接インターチェンジは以下の通りです。（）内の番号はインターチェンジ番号です。

神戸方面
（3-01）西長堀出入口 - （3-02）中之島西出入口 - （3-03）海老江出入口

なお、本線の下り方向（神戸方面）のみに接続するハーフICのため、上り方向（大阪方面）への隣接ICは存在しません。

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