中原道子

中原 道子の業績と役割

中原道子（なかはらみちこ）は、早稲田大学の名誉教授であり、主に東南アジアの歴史を研究しています。彼女は「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク（VAWW-NETジャパン）の共同代表を務めており、特に慰安婦問題の解決に向けて積極的に活動していることで知られています。2012年5月には、韓国のソウルで開館した戦争と女性の人権博物館の設立に寄与したことが評価されています。

中原氏はまた、女性人権活動の促進を目的とした賞である「やより賞」選考委員としても活動しています。彼女は沖縄県宮古島にある慰安婦の碑の建立に関与し、韓国の慰安婦問題に対する協議団体である韓国挺身隊問題対策協議会の元代表、尹貞玉氏と共に「慰安婦問題は日本政府が謝罪しない限り解決しない」という立場を強調しています。

さらに、第9回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議では開会の挨拶を行い、地方議会に慰安婦への謝罪を要求する意見書の提出を促しました。このように、彼女は日本政府に圧力をかける全国的な運動を展開することを提唱しました。2019年には、慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画『主戦場』にも出演し、その認知度向上にも寄与しています。

経歴

中原道子氏は、数多くの著作を持ち、特に以下の書籍が著名です。

• - 『もっと知りたい シンガポール (もっと知りたい東南アジア (3))』（弘文堂､1982年）
• - 『昭和史の消せない真実―ハルビン・南京・泰緬鉄道』上羽修（写真）(岩波書店､1992年）

また、翻訳書も多数手がけており、以下の作品があります。

• - 『アブドゥッラー物語―あるマレー人の自伝』アブドゥッラー (平凡社､1980年)
• - 『チョプスイ―シンガポールの日本兵たち』劉抗 (めこん､1991年)

外部リンク

彼女の活動については、以下のリンクからも知ることができます。

• - 「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク
• - 新鐘67 早稲田に聞け！「アジア」（早稲田大学）

中原道子氏の活動は、慰安婦問題や女性の人権に関する認識を深める上で重要であり、彼女の貢献が今後も社会的に評価され続けることを期待しています。

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