中国の地震年表

中国の地震年表

中国は、世界でも有数の地震多発国として知られています。この年表は、中国大陸（現在の中華人民共和国を含む）で発生した主な地震の記録をまとめたものです。台湾で発生した地震は含まれていません。特に被害が甚大であった地震、具体的には死者8万人を超えた地震については、その名称を太字で強調しています。

中国の地震の歴史を振り返ると、その被害の大きさ、そして頻度の高さに驚かされます。1556年に陝西省で発生した華県地震は、83万人以上という、人類史上最悪の犠牲者を出した地震として記録されています。また、1920年の海原地震、1976年の唐山地震なども、深刻な被害をもたらした地震として、その名が知られています。

明朝以前

512年5月21日：山西省で発生した北魏山西地震は、マグニチュード7.4を記録し、5,310人の死者を出しました。
1038年1月10日：山西省の忻州地震は、マグニチュード7.3で、32,300人の犠牲者を出しました。
1119年2月：吉林省で発生した前ゴルロス地震は、マグニチュード6.75を記録しました。
1143年4月：寧夏で銀川地震が発生しました。
1290年9月27日：直隷で発生した直隷地震は、10万人の死者を出しました。
1303年9月17日：山西省の洪洞地震は、マグニチュード8.0を記録し、20万人（または475,800人とも）もの犠牲者を出しました。
1306年9月13日：寧夏で発生した開城地震は、マグニチュード6.5で、5,000人の死者を出しました。

明代

1411年9月29日：永楽西蔵地震は、マグニチュード8.0を記録し、多数の死者を出しました。
1487年8月10日：陝西省の臨潼地震は、マグニチュード6.5で、2,000人の死者を出しました。
1515年6月17日：雲南省の鶴慶地震は、マグニチュード7.8で、数千人の死者を出しました。
1536年3月19日：四川省の西昌地震は、マグニチュード7.5で、数百人の死者を出しました。
1556年1月23日：陝西省の華県地震は、マグニチュード8.0を記録し、83万人以上という、人類史上最悪の地震による死者数を記録しました。
1561年7月26日：寧夏の中寧地震は、マグニチュード7.3で、5,000人の死者を出しました。
1605年7月13日：海南省の瓊山地震は、マグニチュード7.5で、3,300人の死者を出しました。
1609年7月12日：甘粛省の酒泉地震は、マグニチュード7.3で、840人の死者を出しました。
1622年10月25日：寧夏の天啓寧夏地震は、マグニチュード7を記録し、11,000人の死者を出しました。

清代

1654年7月21日：甘粛省の天水地震は、マグニチュード8を記録し、31,000人の死者を出しました。
1668年7月25日：山東省の郯城地震は、マグニチュード8.5で、47,615人の死者を出しました。
1679年9月2日：河北省の京師大地震は、マグニチュード8を記録し、45,500人の死者を出しました。
1695年5月18日：山西省の臨汾地震は、マグニチュード7.8で、52,600人の死者を出しました。
1709年10月14日：寧夏の中衛地震は、マグニチュード7.5で、2,000人の死者を出しました。
1718年6月19日：甘粛省の康煕甘粛地震は、マグニチュード7.5で、75,000人の死者を出しました。
1725年1月8日：雲南省の宣良・蒿明で発生した地震は、マグニチュード6.8で、600 - 900人の死者を出しました。
1733年8月2日：雲南省の東川地震は、マグニチュード7.8で、1,200人の死者を出しました。
1736年1月30日：台湾の台南・嘉義地震は、マグニチュード7.0で、372人の死者を出しました。
1738年12月25日：寧夏の銀川で発生した地震は、マグニチュード6.5で、約100人の死者を出しました。
1739年1月3日：寧夏の平羅地震は、マグニチュード8.0で、5万人の死者を出しました。
1751年5月25日：雲南省の剣川地震は、マグニチュード6.8で、1,000人の死者を出しました。
1755年1月27日：雲南省の易門地震は、マグニチュード6.5で、345人の死者を出しました。
1761年5月23日：雲南省の玉溪地震は、マグニチュード6.3で、余震と合わせて200人以上の死者を出しました。
1763年12月30日：雲南省の通海地震は、マグニチュード6.5で、1,000人の死者を出しました。
1765年9月2日：甘粛省の武山・甘谷地震は、マグニチュード6.5で、2,068人の死者を出しました。
1786年6月1日：四川省の康定・瀘定地震は、マグニチュード7.8で、446人の死者が出たほか、河道閉塞が発生しました。
1789年6月7日：雲南省の華寧で発生した地震は、マグニチュード7で、300人 - 1,000人の死者を出しました。
1792年9月7日：四川省の道孚で発生した地震は、マグニチュード6.8で、205人の死者を出しました。
1793年5月15日：四川省の道孚で発生した地震は、マグニチュード6で、200人の死者を出しました。
1799年8月27日：雲南省の石屏地震は、マグニチュード7で、約2,000人の死者を出しました。
1803年2月2日：雲南省で発生した地震は、マグニチュード6.3で、200人の死者を出しました。
1806年6月11日：チベットの錯那で発生した地震は、マグニチュード7.5で、100人の死者を出しました。
1811年9月27日：四川省の甘孜地震は、マグニチュード6.8で、481人の死者を出しました。
1812年3月8日：新疆ウイグル自治区の伊寧地震は、マグニチュード8と推定され、多数の死者を出しました。
1814年11月24日：雲南省の石屏地震は、マグニチュード6で、数百人の死者を出しました。
1815年10月23日：山西省の平陸地震は、マグニチュード6.8で、13,000 - 30,000人の死者を出しました。
1816年12月8日：四川省の炉霍地震は、マグニチュード7.5で、2,900人の死者を出しました。
1820年8月4日：河南省の許昌地震は、マグニチュード6で、400人の死者を出しました。
1830年6月12日：河北省で発生した地震は、マグニチュード7.4で、数千人の死者を出しました。
1833年9月6日：雲南省で発生した地震は、マグニチュード7.7で、5,000人の死者を出しました。
1850年9月12日：四川省の道光西昌地震は、2万人の死者を出しました。
1879年7月1日：甘粛省の武都地震は、マグニチュード8.0で、2万人の死者を出しました。

20世紀

1904年11月6日：台湾の雲林斗六地震は、マグニチュード6.1で、145人の死者を出しました。
1917年7月30日：雲南省で発生した地震は、マグニチュード7.4で、1,800人の死者を出しました。
1920年12月16日：寧夏の海原地震は、マグニチュード8.3（Mw7.8、Ms8.5）を記録し、約24万人の死者を出しました。
1923年3月24日：四川省で発生した地震は、マグニチュード7.3で、4,800人の死者を出しました。
1925年3月16日：雲南省の大理地震は、マグニチュード7で、3,600人の死者を出しました。
1927年5月23日：甘粛省の古浪地震は、マグニチュードMw7.6（Ms8.0）を記録し、4,000人（または20万人とも）の死者を出しました。
1931年8月11日：新疆ウイグル自治区の富蘊地震は、マグニチュードMw8.0（Ms8.0）を記録し、1万人の死者を出しました。
1932年12月25日：甘粛省の昌馬地震は、マグニチュード7.6で、7万人の死者を出しました。
1933年8月25日：四川省の畳溪地震は、マグニチュード7.4で、6,800人の死者を出しました。
1948年5月25日：四川省で発生した地震は、マグニチュード7.3で、800人の死者を出しました。
1966年3月7・22日：河北省の邢台地震は、マグニチュード6.8と7.1を記録し、8,100人の死者を出しました。
1970年1月4日：雲南省の通海地震は、マグニチュード7.5で、16,000人の死者を出しました。
1973年2月6日：四川省の炉霍地震は、マグニチュード7.4（Ms7.2）を記録し、2,200人の死者を出しました。
1974年5月10日：四川省の大関地震は、マグニチュード7.1で、1,400人の死者を出しました。
1975年2月4日：遼寧省の海城地震は、マグニチュードMw7.0（Ms7.2）を記録し、1,300人の死者を出しました。
1976年7月28日：河北省の唐山地震は、マグニチュードMw7.5（Ms7.8）を記録し、24万2,000人の死者を出しました。
1988年11月6日：雲南省・ビルマで発生した地震は、マグニチュードMs7.3を記録し、730人の死者を出しました。
1998年1月10日：河北省で発生した地震は、マグニチュード5.6で、約80人の死者を出しました。

21世紀

2001年11月14日：チベット北部で発生した地震は、マグニチュードMw7.8（Ms8.1）を記録しました。
2003年2月24日：新疆ウイグル自治区で発生した地震は、マグニチュードMw6.3（M6.8）を記録し、263人以上の死者を出しました。
2008年5月12日：四川大地震は、マグニチュードMw7.9（Ms8.0）を記録し、死者・行方不明者約8万7,000人という甚大な被害をもたらしました。
2010年4月14日：青海地震は、マグニチュードMw6.9（Ms7.1）を記録し、多数の死者を出しました。
2011年3月10日：盈江地震が発生しました。
2013年4月20日：四川地震は、マグニチュード7.0を記録し、2008年の四川大地震の余震とされています。
2013年7月22日：甘粛地震が発生しました。
2014年5月24日：盈江地震が発生しました。
2014年8月3日：魯甸地震は、マグニチュードM6.5 ML・6.1±0.07 Mwを記録しました。
2017年8月8日：九寨溝地震は、マグニチュードMw6.5（Ms7.0）を記録し、25人の死者を出しました。
2019年6月17日：四川地震が発生しました。
2022年9月5日：四川省の瀘定地震は、マグニチュードMw6.6を記録しました。
2023年12月18日：甘粛地震が発生しました。
* 2024年1月23日：ウシュトゥルファン地震は、マグニチュードMw7.0（Ms7.1）を記録しました。



この年表は、中国における地震の歴史を概観する上で重要な資料となります。地震の多い中国では、過去の地震から学び、今後の防災対策に活かしていくことが重要です。

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