中国石油大学 (北京)

中国石油大学（北京）（China University of Petroleum, Beijing, CUPB）は、中華人民共和国の首都である北京と、新疆ウイグル自治区のカラマイ市にキャンパスを構える、石油関連分野で卓越した実績を持つ名門大学です。

概要

中国石油大学（北京）は、中国教育部の直轄であり、国家重点大学として「211工程」および「双一流」のメンバー校に指定されています。石油の生産から精製に至るまでの幅広い分野を網羅した工学系、化学系の学部を中心に、経済、人文、外国語系の学部も有し、総合大学としての側面も持ち合わせています。特に、石油工学分野におけるQS世界大学ランキングでは、中国国内で最高峰の大学の一つとして高く評価されており、国際的にもその研究レベルの高さが認められています。

歴史

中国石油大学（北京）の歴史は、1953年に北京大学などの石油関連部門を集約して設立された北京石油学院に遡ります。その後、1969年には中ソ対立の影響により山東省東営市へ移転し、華東石油学院と改称されました。1981年には北京石油学院の跡地に大学院機能が再設置され、1988年には石油大学へと改称、東営キャンパスは石油大学（華東）、北京キャンパスは石油大学（北京）となりました。2004年には石油大学（華東）に青島キャンパスが設立され、2005年には中国石油大学へと再改称。青島キャンパスと東営キャンパスが中国石油大学（華東）、北京キャンパスが中国石油大学（北京）となりました。2015年には中国教育部が中国石油大学（北京）のカラマイキャンパスの設置を承認し、現在に至ります。

キャンパス

北京キャンパス: 北京市昌平区に位置するメインキャンパスです。研究施設や教育施設が充実しており、多くの学生がここで学んでいます。
カラマイキャンパス: 新疆ウイグル自治区カラマイ市に位置するキャンパスです。このキャンパスは、中国西部地域における石油産業の発展に貢献することを目的として設立されました。

学術

中国石油大学（北京）は、石油・天然ガス資源の開発、石油精製、石油化学、エネルギー資源経済など、石油関連分野における高度な研究と教育を行っています。これらの分野において、国内外の主要な研究機関や企業との連携を積極的に進め、最新の研究成果を社会に還元しています。また、国際交流も盛んで、世界各国の大学との間で研究協力や学生交流を行っています。

日本における協定校

富山大学大学院理工学研究部


中国石油大学（北京）は、中国のエネルギー産業を支える重要な役割を担うとともに、グローバルな視点を持って国際社会に貢献できる人材の育成にも力を入れています。その教育・研究水準の高さから、国内外から注目を集める大学です。

出典

中国石油大学（北京）公式サイト（中国語）
* 大学の概要 中国石油大学（北京）／中国の主要大学（Science Portal China）（日本語）

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