中国聯合通信

中国聯通（チャイナユニコム）について

中国聯通（チャイナユニコム、英文社名：China Unicom）は、中華人民共和国の大手通信事業者であり、1994年に中国政府によって設立されました。香港証券取引所に上場しており、かつてはニューヨーク証券取引所にも上場していましたが、後に上場廃止となっています。中国国内では一般的に「聯通（れんとん）」と呼ばれ、親しまれています。

事業の変遷

2002年からはCDMA方式の携帯電話サービスを開始しましたが、後にこの事業は中国電信に譲渡されています。その後、中国移動通信、ボーダフォンに次ぐ世界第3位の携帯電話キャリアへと成長しました。

2008年には、中国の通信業界再編により、中国聯通はGSM回線と中国網通の事業を統合し、新たな中国聯通として再スタートを切りました。この再編で、中国聯通のCDMA回線事業は中国電信に統合されました。

2009年5月からは、W-CDMA方式による3Gサービスを主要都市で開始し、その後全国に展開しました。2014年5月には、FDD-LTEとTDD-LTE方式による4Gサービスを開始し、現在では全国で4Gサービスを提供しています。

2018年からは、プラチナバンドと呼ばれる800MHz帯をLTEサービスに転用するため、GSM基地局の廃止を進めています。

2022年1月には、米連邦通信委員会が中国聯合網絡通信の米国事業免許を取り消す方針を決定しました。これは、同社が中国政府を通じて安全保障上の脅威を及ぼす可能性があると判断されたためです。

サービスの特徴

中国聯通のパケット通信料金は比較的安く、通信速度も良好であるとされています。しかし、チャイナモバイルと比較すると、地下鉄の構内など一部地域では圏外になりやすいという注意点もあります。

3Gパケットサービスを利用する際は、ネットワークオペレーターの選択で「CHINA UNICOM 3G」を選択しないと、従量課金になる可能性があるため、注意が必要です。また、省外へ移動した際に自動的に掴んだ2G電波でのパケット通信を防ぐため、端末設定を「WCDMA ONLY」に設定することが推奨されています。

コールセンターと残高追加

中国国内から「10010」にダイヤルするとコールセンターに繋がります。基本的には中国語と英語での対応ですが、上海ユニコムでは日本語でのサポートも提供しています。日本語サービスを利用する際は、ガイダンスに従い「7」をプッシュすることで接続できます。

残高追加は、リチャージカードを購入し、SMSで「10010」宛に「CZ#********(カード記載のパスワード)」を送信することで簡単に行えます。

SIM購入時の注意点

正規代理店以外で購入したSIMカードの中には、国際SMS送信に対応していないものがあります。国際SMS送信が必要な場合は、購入時に確認が必要です。

北朝鮮事業

中国聯通は、長らく北朝鮮のインターネット回線を独占していましたが、2017年からはロシアの通信会社も参入し競合しています。

まとめ

中国聯通は、中国国内で幅広くサービスを提供している通信事業者です。料金の安さと通信速度の速さが魅力ですが、利用する際はサービス内容や注意事項をよく確認することが大切です。

参考

3G#中国
小霊通
中国における携帯電話

外部リンク

中国聨合通信有限公司ホームページ（中国語・英語版）
通信業界再編：聯通と網通が株式交換で合併へ

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