中国致公党

中国致公党（ちゅうごくちこうとう）は、中華人民共和国における民主党派、いわゆる衛星政党の一つです。その略称は致公党とされます。

歴史的背景

中国致公党の前身は、洪門に属する「美洲洪門致公総堂」でした。この組織は、海外華僑の互助組織として発展し、後に政治的な色彩を帯びるようになります。

1925年10月、陳炯明らによって正式に設立されました。陳炯明は、かつて孫文と対立した人物としても知られています。当初は、中国国民党に対抗する勢力として活動していましたが、後に中国共産党との協力関係を築くようになります。

1947年5月の国民大会で、その政治路線は急進化しました。これは、当時の中国国内の政治情勢の変化を反映したものであり、中国共産党との連携を強める方向へと進みました。

組織と現状

中国致公党は、主に中国に戻ったいわゆる「帰国華僑」を代表する政党としての性格を持っています。党員数は約2万人であり、他の民主党派と比較して小規模な政党です。ただし、その影響力は決して小さくありません。

2007年には、副主席であった万鋼が科学技術部長（閣僚相当）に就任しました。これは、非共産党員が閣僚に就任するという点で、35年ぶりの出来事であり、大きな話題となりました。このことは、中国致公党が中国の政治において一定の役割を果たしていることを示しています。

現在の主席は万鋼が務めています。

関連情報

中国致公党は、中華人民共和国の政治体制において、中国共産党の指導下で活動する民主党派の一つです。他の衛星政党と同様に、中国共産党との協力関係を維持しながら、特定の分野における政策提言や社会貢献活動を行っています。

洪門は、中国の秘密結社であり、中国致公党のルーツと深く関わっています。致公堂は、洪門の関連組織であり、海外華僑の社会において重要な役割を果たしてきました。

中国致公党は、中国の政治史や華僑の歴史を理解する上で、重要な要素の一つと言えるでしょう。

関連項目

中華人民共和国
中華人民共和国の政党一覧
衛星政党
洪門
致公堂

外部リンク

中国致公党（簡体字中国語）
* 『中国致公党』 - コトバンク

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