中国鉄路上海局集団有限公司

中国鉄路上海局集団有限公司について

中国鉄路上海局集団有限公司は、中国国家鉄路集団に所属する鉄道運営会社です。上海市を中心に、江蘇省、安徽省、浙江省といった広大な地域にわたる鉄道網を管理しており、地域の経済と人々の移動を支える重要な役割を担っています。

概要

上海鉄路局は、その管轄区域内に多くの駅を有しており、特等駅、一等駅、二等駅といった様々な規模の駅が存在します。2007年末の時点で、管理する線路の総延長距離は10,000kmを超え、営業路線距離も4,900km以上に達していました。また、客運専用線や都市間高速鉄道の整備も進められており、2010年には営業距離が7,000kmを超える計画でした。

さらに、浙江省には、地方合資鉄道も多数存在しており、これらの鉄道も上海鉄路局が実質的に管轄しています。例えば、蕭甬線や金温線といった路線は、それぞれ別の会社に所属していますが、実際の運営は上海鉄路局によって行われています。

歴史

上海鉄路局の歴史は古く、その前身は1908年に設立された「滬寧鉄路管理局」に遡ります。その後、組織の合併や再編を経て、1949年には「上海鉄路管理局」が設立されました。設立当初は5つの分局がありましたが、その後も幾度かの組織変更を経て、現在に至っています。

1984年には、7つの分局が設けられましたが、1996年には南昌、鷹潭分局が独立し、南昌鉄路局が設立されました。2004年には、福州鉄路分局が南昌鉄路局と合併し、南昌鉄路局は管轄地域を拡大しました。2005年には、鉄道部の方針により全国の鉄路分局が廃止され、上海鉄路局では、いくつかの機務段が統合されました。2008年には、済南鉄路局の徐州分局の区間が上海鉄路局に移管されました。

所属機関

上海鉄路局には、鉄道の運営を支える様々な機関が所属しています。

動車段: 主に高速鉄道で使用される車両基地で、車両の検査や修繕を行います。上海動車段は、中国国内でも大規模な動車段の一つです。
車輛段: 鉄道車両の運用や日常的な検査・保守を担当します。上海、杭州、合肥、徐州、南京に運用車間があります。
動車運用所: 動車組の運用や日常的な検査・保守を行います。上海、杭州、南京に設置されています。
機務段: 機関車の運用、検査・修繕を行い、乗務部門と検修部門に分かれています。南京東、上海、杭州、合肥、阜陽、徐州、温州などに機務段があります。過去には、南翔、南京、金華、蕪湖、蚌埠、淮南、上饒などにも機務段がありました。
客運段: 旅客列車の乗務員を管理します。上海、南京、杭州、合肥に客運段があります。

これらの機関が連携し、安全で円滑な鉄道輸送を支えています。

まとめ

中国鉄路上海局集団有限公司は、中国東部の鉄道輸送において、中核的な役割を担う鉄道運営会社です。その歴史は古く、数々の変遷を経て現在の形に至っています。管轄区域内には、多くの駅や機関が存在し、旅客輸送と貨物輸送の両面で重要な役割を果たしています。今後も、高速鉄道網の整備や輸送サービスの向上を通じて、地域の発展に貢献していくことが期待されます。

外部リンク

上海鉄路局（簡体字中国語）
上海鉄路局概況 (中華人民共和国鉄道部)（簡体字中国語）
上海鉄路局運営線路示意図（中国鉄路貨運網）（簡体字中国語）

もう一度検索