中国国家鉄路集団

中国国家鉄路集団有限公司（CR）

中国国家鉄路集団有限公司（China State Railway Group Company, Limited、略称：CR）は、中華人民共和国の国営鉄道会社です。前身は中国鉄路総公司と中華人民共和国鉄道部です。本稿では、会社組織に焦点を当て、運営路線については「中華人民共和国の鉄道」の項目を参照してください。

沿革

2012年3月10日、汚職や安全管理上の問題が多発したため、国務院の鉄道部は分割・廃止されることになりました。管理部門は交通運輸部の外局である国家鉄路局に、鉄道の運行・維持部門は財政部が出資し国家鉄路局が管理する国営会社として中国鉄路総公司に分割されました。

2013年3月14日、全国人民代表大会で承認され、同日付で中国鉄路総公司が設立されました。

2017年、中国鉄路総公司内では各鉄路局の会社制改革が開始され、同年11月末までに会社法人を設立し、工商登記を完了しました。

2018年12月5日、「中国国家鉄路集団有限公司」という名称が工商登記審査で承認されました。

2018年12月28日、「行業公安機関管理体制調整工作方案」が公表され、鉄道警察機関は鉄道部門から切り離され、公安部の指導下に置かれることになりました。2019年2月27日には、「公安部職能配置、内設機構和人員編制規定」が公表され、公安部鉄路公安局（公安部十局）が設立され、鉄路公安局は廃止されました。

2019年6月18日、中国国家鉄路集団有限公司が正式に発足しました。国有独資企業として、財政部が国務院を代表して出資者責任を担っています。

2020年8月31日、国家発展改革委員会が「関於全面推開行業協会商会与行政機関脱鉤改革的実施意見」を公表し、中国鉄路総公司（現：中国国家鉄路集団有限公司）が管理していた中国蒸汽機車協会、中国鉄道企業管理協会、中国鉄道工程建設協会、中国地方鉄路協会が国鉄集団から切り離され、各協会は独立運営されることになりました。国務院からの財政支給は停止され、今後はサービス調達などの形式で提携することになりました。

問題点

負債

中国国家鉄路集団有限公司は、中国国内の高速鉄道の運営も担っています。2000年代以降、人口が少ない地域も含めて高速鉄道網を拡大してきた結果、多額の負債を抱えています。2018年9月時点での負債総額は、約5兆2,800億元（約86兆円）と推計されています。

無秩序な駅開設

近年、高速鉄道の駅を建設したものの、使用を停止したり、未使用となっている駅が多数発生していることが報じられています。これは、高速鉄道の駅建設が地方政府幹部にとって実績となったり、駅を中心とした都市開発への期待が原因とされています。2024年時点で少なくとも26駅がこのような状態にあるとされています。

この問題に対して、中国共産党北京市委員会宣伝部系のタブロイド紙である新京報も批判的な社説を掲載し、「使用されていない駅の建設動機は主観的で科学的な根拠がなく、実需との乖離がある」と指摘し、無計画な投資を戒めています。

子会社

中国国家鉄路集団有限公司は、多数の子会社を抱えています。その一部を以下に示します。

鉄道運営会社

現在、中国国家鉄路集団有限公司傘下には18の鉄道運営子会社があります。

プロジェクト法人

川蔵鉄路有限公司（100％出資）

輸送会社

中鉄特貨運輸有限責任公司
中鉄快運股分有限公司
中鉄集装箱運輸有限責任公司

非輸送会社

（詳細なリストは省略）

事業機関

鉄道党校
中国鉄道博物館
鉄道戦備舟橋処

総経理・党組書記

（歴代の総経理・党組書記に関する情報は省略）

出典

（出典に関する情報は省略）

関連項目

中華人民共和国の鉄道
エクスプレスウエスト

外部リンク

中国鉄路ネットワーク（中国語）
公式ホームページ（中国語）
新浪微博アカウント（中国語）
テンセント微博アカウント（中国語）
* 人民微博アカウント（中国語）

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