蕭甬線

蕭甬線（しょうようせん）について

蕭甬線は、浙江省の杭州市と寧波市を結ぶ、全長147.32kmの鉄道路線です。杭甬線（こうようせん）とも呼ばれ、全線が電化された複線で、地域を結ぶ重要な交通手段となっています。

運営は蕭甬鉄路有限責任公司が行い、管理は中国鉄路上海局集団有限公司が担当しています。

歴史

蕭甬線の歴史は、20世紀初頭にまで遡ります。

1909年: 蕭山～寧波間の測量が開始され、建設は浙路公司によって進められました。
1910年6月15日: 曹娥～寧波間が着工。
1912年12月22日: 寧波～慈渓（現在の慈城）間の18.19kmが開通。当時の寧波駅は現在とは別の場所に位置していました。
1914年6月11日: 曹娥まで開通し、寧波～曹娥間77.9kmが開業しました。
1936年10月: 蕭山～曹娥間の工事が開始されました。
1937年11月: 蕭山～曹娥間68kmが開通しましたが、曹娥江を渡る橋が未完成だったため、乗換が必要でした。
1938年2月1日: 日中戦争の影響で寧波駅が焼失。日本軍の進撃を阻止するため、線路が撤去されました。
1942年: 寧波～曹娥間の線路跡地は道路として利用されることになりました。
1953年7月1日: 再敷設のための建設工事が再開。
1954年12月29日: 曹娥江大橋の建設が再開されました。
1955年1月: 蕭山～曹娥間が再開通。
1955年3月18日: 曹娥江大橋が完成。
1955年6月: 曹娥～余姚間が再開通。
1955年9月30日: 余姚～慈渓（現在の慈城）間が再開通。
1955年12月12日: 慈渓～荘橋間が再開通。
1959年6月9日: 荘橋～寧波南門（新寧波駅）間の建設が再開。
1959年9月30日: 荘橋～寧波南門間が開通し、全線が開通しました。
1980年代: ディーゼル機関車の導入が始まりました。
1988年2月10日: 寧波駅の新駅舎が完成。
1991年: 鉄道部が4950万元をかけて路線の抜本的な改造を行い、貨物輸送能力は750万トンから1200万トンに増加、旅客列車は8往復から12往復に増便されました。
1999年4月10日: 蕭山～上虞間が複線化。
1999年7月18日: 蕭甬鉄路有限責任公司が設立されました。
2002年1月25日: 全線が複線化。複線化の総工費は10億元を超えました。
2002年3月: ロングレール化の工事が開始されました。
2002年9月: 紹興東駅と上虞駅の入換用機関車が蒸気機関車からディーゼル機関車になり、全線が無煙化されました。
2005年5月9日: 余姚西～驛亭間で道床や路盤が崩落し、一時不通となりましたが、5月18日に復旧し開通しました。
2006年11月28日: 電化工事が余姚西駅から開始されました。
2007年: ロングレール化が完了し、最高速度が時速80kmから120kmに向上しました。
2007年12月14日: 電化工事に伴い、東関鎮駅が廃止されました。
2009年5月30日: 電化工事が完了。電化工事と合わせて、全線で踏切の立体化と線路を柵で仕切る工事が行われました。また、驛亭駅も廃止されました。
2009年9月: 和諧号動車組が運行を開始しました。

駅一覧

（蕭山西 - ）杭州南（蕭山） - 夏家橋 - 銭清 - 柯橋 - 紹興 - 東湖 - 紹興東 - 皋埠 - 陶堰 - 東関鎮 - 上虞 - 曹娥 - 百官 - 驛亭 - 五夫 - 馬渚 - 余姚西 - 余姚 - 蜀山 - 丈亭 - 葉家 - 慈城 - 洪塘郷（操車場） - 荘橋 - 寧波 （- 寧波東）

経由する都市

杭州市蕭山区
紹興市柯橋区、越城区、上虞区
余姚市、寧波市

接続路線

杭州南駅：滬昆線（元浙贛線）
夏家橋駅：江東支線
紹興駅：漓渚支線
蜀山駅：余慈支線
洪塘郷駅：鎮海支線
荘橋駅：江北支線
寧波駅：甬台温線
寧波東駅：北侖支線

蕭甬線は、その長い歴史の中で、地域の発展に大きく貢献してきました。今後も、この路線が重要な役割を担っていくことが期待されます。

もう一度検索