中壢駅

中壢駅（ジョンリーえき、ちゅうれきえき）

中壢駅は、台湾桃園市中壢区に位置する台湾鉄路管理局（台鉄）縦貫線の主要駅です。中壢区の中心部に位置し、桃園市内では桃園駅に次ぐ規模を誇ります。各級の列車が停車し、多くの利用客で賑わう重要な交通拠点となっています。

歴史

中壢駅は、台湾の鉄道史と共に歩んできました。

1893年11月30日: 縦貫線の前身である劉銘伝鉄道（台北～新竹間）の開通に伴い開業しました。
1896年7月5日: 台湾総督府（臨時台湾鉄道隊）による運営が開始されました。
1950年: 2代目駅舎が完成しました。
1971年1月18日: 3代目となる新駅舎が供用開始されました。
1993年: 後站（南口）が供用開始され、駅の機能が拡張されました。
2020年10月14日: 地下化事業に伴い、後站（南口）に地上仮駅舎が設置されました。
2022年6月24日: 前站（北口）の臨時駅舎の建設が開始されました。
2028年7月: 桃園機場捷運（空港線）が当駅まで延伸開業する予定です。

文化資産

駅周辺には、歴史的な文化資産も存在します。

旧日本通運倉庫: 戦前の1939年に建てられた日本通運の倉庫は、戦後台鉄が使用していました。2021年には市の文化資産（歴史建築）に登録されました。屋根の梁が木造で、特に4号倉庫は台鉄の乗車券を印刷する「中壢票務中心」として活用され、全盛期には毎日50万枚もの乗車券が印刷されていました。
中壢五号倉庫芸文基地: 5号倉庫は賃貸物件として活用され、2018年からはクリエイターの活動拠点「中壢五号倉庫芸文基地」として生まれ変わり、地域文化の振興に貢献しています。

駅構造

中壢駅は、現在地上駅ですが、将来的に地下化される予定です。

台鉄

単式・島式ホーム3面4線の地上駅です。
当初は桃園機場捷運の乗り入れに合わせて高架化される予定でしたが、立地条件などから中断し、地下化に変更されることになりました。

桃園捷運（建設中）

地下3階に島式ホーム1面2線の駅が建設中です。

利用状況

中壢駅は、台鉄の駅の中で台北駅、桃園駅に次いで全国3位の利用客数を誇ります。

駅周辺

駅周辺には、様々な商業施設やバス停があり、交通の便が良い場所です。

路線バス

駅前からは、桃園市内各地を結ぶ路線バスが多数運行しています。

隣の駅

台湾鉄路

縦貫線（北段）：内壢駅 - 中原駅（計画中） - 中壢駅 - 平鎮駅（建設中） - 埔心駅

桃園捷運

* 機場線：老街渓駅 (A22) - 中壢車站駅 (A23)（建設中）


中壢駅は、過去から現在、そして未来へと変化を続ける駅です。その歴史と発展は、台湾の鉄道史における重要な一部を担っています。

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