中央委員会

中央委員会は、社会党、共産党、社会主義・共産主義を掲げる団体や労働組合において、大会が開催されない期間にその任務を代行する議決機関です。ただし、東京大学学生自治会中央委員会や中国国民党中央委員会のように、社会主義とは異なる組織が同様の名称を使用する例外も存在します。社会民主党は社会民主主義政党でありながら、各機関は他の政党と同様に「全国連合」などの名称を使用しています。

マルクス・レーニン主義政党においては、中央委員会は「党中央」と略されることがあり、党内で決定権を持つ個人や集団を指す比喩としても用いられます。かつての北朝鮮では、「党中央」は金正日の婉曲的な表現として使われていました。地域ごとの「地方委員会」も存在し、日本では「（地方公共団体名）委員会」などの名称が用いられます。

マルクス・レーニン主義政党における中央委員会

マルクス・レーニン主義政党の中央委員会は、通常1年から数年に一度開催される党大会で選出されます。選出された中央委員会は、次の党大会までの期間、党大会の決議に基づいて党全体を指導する役割を担います。小規模な党では、中央委員会が日常的な意思決定を行う常設機関として機能しますが、政権を掌握したり党員数が増加して規模が拡大すると、中央委員の数も増加し、常設機関としての維持が困難になります。そのため、中央委員会の中にさらに常設機関（「政治局」や「幹部会」などと呼ばれる）を設けるのが一般的です。

政治局や幹部会も規模が大きくなりすぎると、その中にさらに常設機関が設けられることがあります。例えば、中国[[共産党]]の「政治局常務委員会」や日本共産党の「常任幹部会」がこれに該当します。また、中央委員の下位には、「中央委員候補」や「准中央委員」が置かれることもあります。

党の人事や運営を担当する機関として、中央委員会には「書記局」が置かれます。書記局の長である書記長（第一書記、総書記などと呼称される場合もあります）は、党首として実権を掌握し、政治局員を兼ねるケースがほとんどです。社会主義国においては、書記長は国家を指導する党の指導者として、その国の最高指導者となることが多いです（例：ソビエト連邦[[共産党]]書記長、中国[[共産党]]中央委員会総書記など）。

労働組合・社会民主主義政党における中央委員会

労働組合や社会民主主義政党の場合、大会で中央執行委員会や全国執行委員会が選出され、これらが指導部となります。中央委員会は、大会に次ぐ機関として、中央執行委員会や全国執行委員会によって招集されます。

関連項目

ソビエト連邦[[共産党]]中央委員会
日本共産党中央委員会
中国[[共産党]]中央委員会
金融広報中央委員会

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