中富インターチェンジ

中富インターチェンジ：山梨県身延町の交通アクセスを支える拠点

中富インターチェンジ（なかとみインターチェンジ）は、山梨県南巨摩郡身延町下田原に位置する、中部横断自動車道のインターチェンジです。地域活性化インターチェンジとして整備され、周辺地域の利便性向上に大きく貢献しています。

建設の経緯と目的

身延町役場のある切石地区は、交通アクセスに課題を抱えていました。この課題を解決するため、中部横断自動車道を通る予定の下田原地区にインターチェンジを追加する陳情が地元から行われました。その結果、2013年6月11日、国土交通大臣の認可を受け、中富インターチェンジの建設が決定しました。このインターチェンジは、中部横断自動車道の新直轄方式による整備区間内に位置し、六郷インターチェンジから富沢インターチェンジの間は無料で利用できるようになっています。

開通と周辺環境

2019年3月10日、下部温泉早川インターチェンジ～六郷インターチェンジ間の開通に伴い、中富インターチェンジも供用を開始しました。このインターチェンジは、富士川の対岸にある切石地区、そして東側の山を越えた久那土地区（身延線久那土駅）の最寄りのインターチェンジとして機能しています。

切石地区へのアクセスは、従来から存在する富士川橋を利用することも可能ですが、老朽化と狭隘な道路幅が課題となっていました。そこで、切石地区の南約1km地点に位置する八日市場地区に新たな橋、中富橋が架橋され、中富インターチェンジと同時に供用が開始されました。これにより、切石地区へのアクセスが大幅に向上しました。

中富橋と国道52号の交点付近には、宇佐美鉱油（ENEOS）のガソリンスタンドも設置されており、ドライバーにとって利便性の高い環境が整備されています。

中富インターチェンジの役割

中富インターチェンジは、単なる交通の結節点にとどまらず、身延町の地域活性化に大きく貢献しています。周辺地域へのアクセス向上は、観光客の増加や地域経済の活性化に繋がるものと期待されています。また、防災面においても、迅速な避難や救援活動の支援という重要な役割を担っています。

歴史

2012年6月28日：身延町下田原地区（身延IC - 六郷IC間）にインターチェンジの整備計画があることが報じられる。
2013年6月11日：身延町下田原地区のインターチェンジが中富ICとして国土交通相より認可される。
2016年2月26日：IC名称が「中富IC」に正式決定。
2019年3月10日：下部温泉早川IC - 六郷IC間開通に伴い供用開始。

接続道路

県道405号割子切石線

隣接インターチェンジ

E52 中部横断自動車道
(3) 下部温泉早川IC
(3-2) 中富IC
(4) 六郷IC

関連情報

山梨県身延町ホームページ
* 国土交通省 甲府河川国道事務所

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