中山庸介

中山庸介（なかやま ようすけ）

1979年2月2日、東京都葛飾区に生まれた中山庸介氏は、NHKのアナウンサーとして多方面で活躍しています。東京都立墨田川高等学校を経て、東京外国語大学外国語学部で学び、2003年（平成15年）4月にNHKに入局しました。

アナウンサーとしてのキャリアは、初任地の沖縄放送局から始まりました。ここで5年間、地域に密着したニュースや番組制作に携わった後、静岡放送局で4年間勤務。続いて、全国放送の中心である東京アナウンス室で約5年半の経験を積みました。その後、福岡放送局で3年3か月勤務し、現在は再び静岡放送局に籍を置いています。

東京アナウンス室時代は、その活動の幅が大きく広がりました。主に全国向けのニュース番組を担当し、国会中継や地震、大雨といった緊急時の報道番組ではキャスターとして重要な役割を果たしました。また、ドキュメンタリー番組のナレーションも数多く担当し、落ち着いた語り口で番組の世界観を深めました。特に、『NHKニュースおはよう日本』のリポーターおよびキャスター、土日祝日の『NHKニュース7』サブキャスター、『ニュースウオッチ9』のニュースリーダーなどを務め、全国の視聴者にニュースを届けました。選挙速報の担当経験も豊富で、正確かつ迅速な情報伝達に貢献しました。

福岡放送局へ異動してからは、再び地域報道の最前線に立ちました。福岡県や九州沖縄地方での豪雨や台風などの災害発生時には、現地から全国ニュースへ被災状況を伝える役割を担いました。また、静岡勤務時代以来7年ぶりに夕方の地域報道番組を担当し、『ロクいち!福岡』のキャスターを3年間にわたって務め、地域に根差した情報発信を行いました。福岡放送局開局90周年記念番組では司会を務めるなど、多岐にわたる番組に携わりました。一時は九州沖縄地方の若手アナウンサー育成担当となる構想もありましたが、短期間で現在の静岡放送局へ再異動となりました。

2021年7月に静岡放送局に再び赴任して以降は、アナウンスグループの副部長として、後進の指導や育成、そして番組の編集責任者という管理職の立場も兼務しています。『さらさらサラダ静岡』や『NHKニュース たっぷり静岡』、『ひるしず』といった静岡局制作番組の統括や編集責任者として、番組の品質管理を担っています。また、異動直後に発生した熱海市土石流災害では、現場からの緊急報道に即座に対応しました。

アナウンサーとしてのプロフェッショナリズムに加え、中山氏には多彩な一面があります。趣味は魚釣りと料理、そしてジョギングです。マラソン大会への参加経験もあり、2019年の福岡マラソンや2020年のいぶすき菜の花マラソンを完走しています。また、学生時代から南アジアの言語、具体的にはウルドゥー語、ヒンディー語、ネパール語を学び続けているという、知的好奇心の旺盛さも持ち合わせています。

これまで多様な地域と全国放送の両方で経験を積み、報道から地域番組、管理職、そして後進指導に至るまで幅広い役割をこなしてきた中山庸介氏。今後もその豊富な経験と知識を活かし、様々な分野での活躍が期待されます。

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