中山紀子

中山 紀子

中山 紀子（なかやま のりこ、旧姓：高木）は、1943年5月30日に静岡県掛川市で生まれた、日本のバドミントン選手です。彼女は1972年に全英オープンでシングルスの優勝を果たし、同年のミュンヘンオリンピックでは女子シングルスの競技で金メダルを獲得したことで国際的に広く知られています。

経歴

中山は静岡県立掛川西高等学校でバドミントンを始め、その後日本女子体育短期大学に進学しました。大学時代の1962年には、全日本総合バドミントン選手権大会において女子シングルスと女子ダブルスで初めての優勝を果たしました。この成功が、彼女のキャリアのスタートとなります。

1966年には、ニュージーランドのウェリントンで開催された第4回ユーバー杯に出場し、チームの初優勝に貢献しました。さらに彼女は、1969年と1972年のユーバー杯においても日本ナショナルチームの主将としてチームを引っ張り、見事な3連覇を達成しました。

バドミントン界では、個人戦の国際大会が少なかった当時において、全英オープンが最高峰とされていました。1967年には女子シングルスで決勝に進出し、アメリカの選手ジュディ・ハッシュマンに敗れたものの、日本選手として初めての準優勝の栄誉を手にしました。その後、1969年と1972年にも決勝に進出し、1969年には再度準優勝を果たした後、1972年には自ら勝利をつかみ取る初優勝を成し遂げました。

女子ダブルスにおいても、中山は数多くの成功を収めています。1968年には天野博江とのペアで、日本勢初の準優勝を達成し、1971年には湯木博恵とペアを組んで日本勢初の優勝を果たしました。

公開競技として行われたミュンヘンオリンピック（1972年）にも出場し、女子シングルスで金メダルを獲得。これにより、彼女は日本のバドミントン界において重要な地位を確立しました。

受賞歴

中山の活躍は多くの賞に認められています。1966年には朝日スポーツ賞を受賞し、1971年には日本スポーツ賞の大賞を受賞しました。彼女の業績は、日本のスポーツ界においても大きな影響を与えました。

関連項目

彼女の経歴を振り返ると、静岡県出身の著名なスポーツ選手として数多くの後進たちに刺激を与え、今なおその名前は日本のバドミントン史に刻まれています。

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