中忠

中忠株式会社



中忠株式会社は、愛媛県今治市別宮町に本社を構えるタオルメーカーです。1910年に中村忠左衛門によって創業され、日本のタオル産業の発展に大きく貢献しました。

創業と革新



創業者の 中村忠左衛門は、当時一般的であった白いタオルとは異なり、先晒しの糸を染めて縞模様を織り込んだタオルを製造し、人気を博しました。この色つき縞タオルの登場は、タオル業界に革新をもたらし、その後のタオルデザインに大きな影響を与えました。また、中村忠左衛門は今治に初めてジャガード織機を導入し、高度な技術を導入することで、タオル製造の可能性を広げました。その功績から、彼は「日本タオル工業連合会」の創立にも参加し、日本のタオル業界における中興の祖としてその名を刻んでいます。

事業の拡大と変遷



1985年には、「シャディ中忠」を設立し、タオルメーカー兼産地問屋として事業を拡大しました。シャディの連結子会社となりましたが、2011年にシャディの保有株式を取得し、連結対象から離れ、「中忠株式会社」へと社名を変更しました。グローバル展開も積極的に進め、2003年には中国青島市に「青島謝迪中忠家用飾品有限公司」を設立。2005年には、中国高密市にSUNVIM工場との合弁会社「高密中忠孚日家紡有限公司」を設立しましたが、2006年に清算しています。

2012年には中国上海市に支店を設置し、中国国内での販売を開始。2013年にはインドネシアに現地法人を設立するなど、海外市場への進出を積極的に行いました。しかし、2019年にはインドネシア現地法人を清算し、現地パートナーへ事業を譲渡。同年、東京都高円寺にショールームを開設し、国内での販売にも注力しています。

今治タオル工業組合からの脱退



2022年12月には、長年所属していた今治タオル工業組合から脱退しました。この決断は、中忠株式会社の今後の事業展開にどのような影響を与えるのか、注目されています。

事業所



本社: 愛媛県今治市別宮町4丁目5番地18号
東京ショールーム&ショップ: 東京都杉並区高円寺南4-30-1

関連会社



青島謝迪中忠家用飾品有限公司

外部リンク



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