中斜里駅

中斜里駅 (なかしゃりえき)

中斜里駅は、北海道斜里郡斜里町字中斜里にある北海道旅客鉄道（JR北海道）釧網本線の駅です。駅番号はB71で、事務管理コードは▲111615です。本稿では、駅周辺の斜里町字川上にある、日本貨物鉄道（JR貨物）のコンテナ集配基地である中斜里オフレールステーションについても記述します。

歴史

1929年（昭和4年）11月14日：国鉄の猿澗川駅（さるまがわえき）として開業しました。当時は一般駅でした。
1950年（昭和25年）9月10日：中斜里駅に改称されました。
1958年（昭和33年）8月30日：ホクレン中斜里製糖工場が竣工し、専用線2782mの使用が開始されました。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物の取り扱いが廃止されました。
1986年（昭和61年）11月1日：専用線発着を除く車扱貨物の取り扱いが廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）・日本貨物鉄道（JR貨物）の駅となりました。
1988年（昭和63年）3月13日：専用線発着コンテナ貨物の取り扱いを開始しました。
1997年（平成9年）
3月22日：貨物列車の設定がなくなり、トラック輸送に変更されました。
4月1日：無人駅化されました。
2002年（平成14年）4月1日：釧網本線の第二種鉄道事業の廃止により、JR貨物中斜里駅が廃止され、中斜里コンテナセンターが設置されました。
2006年（平成18年）4月1日：中斜里コンテナセンターが中斜里オフレールステーションに改称されました。

駅名の由来

現駅名は、斜里駅（現：知床斜里駅）と上斜里駅（現：清里町駅）の間にあることに由来します。

改称前の駅名である猿澗川は、斜里川の支流（現：猿間川）に由来する名称で、アイヌ語に由来しますが諸説あります。

知里真志保による『斜里町史地名解』では、「サㇽパオマナイ（sar-pa-oma-nay）」（サㇽ〔＝斜里〕の・しもに・ある・川）あるいは「サㇽパペッ（sar-pa-pet）」（サㇽの・川しもの・川）という解釈が紹介されており、山田秀三は「この川が斜里川下流に入ることを示したものとされたのだろう」としています。また、1973年（昭和48年）に国鉄北海道総局が発行した『北海道　駅名の起源』は「サㇽオマペッ（sar-oma-pet）」（葦原・にある・川）によるとする説を掲載しています。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。かつては副本線（旅客ホームなし）および貨物ホームを有していました。現在は知床斜里駅が管理する無人駅となっています。

中斜里オフレールステーション

中斜里オフレールステーション（略称：中斜里ORS）は、JR貨物のコンテナ集配基地です。12フィートコンテナのみを取り扱っており、貨物列車の代替としてトラック便が釧路貨物駅との間に1日2往復設定されています。

かつて中斜里駅は、ホクレン中斜里製糖工場の専用線を発着する貨物を取り扱っていました。具体的には、東鹿越駅発送の石灰石、西港駅発送の石油（1996年まで）、製品積載のコンテナなどがありました。しかし、1997年（平成9年）3月以降、中斜里駅は貨物列車の発着がない自動車代行駅となり、専用線は廃止されました。その後2002年（平成14年）4月に当駅までのJR貨物の第二種鉄道事業が廃止になったためJR貨物中斜里駅は廃止され、中斜里コンテナセンターが設置されました。中斜里コンテナセンターは2006年（平成18年）4月に現在の名称に改称されました。

利用状況

乗車人員の推移は以下のとおりです。

駅周辺

駅周辺は中斜里の集落が広がっており、以下の施設があります。

北海道道827号越川中斜里停車場線
北海道道945号豊里中斜里停車場線
中斜里郵便局
日本通運北見支店斜里営業支店
ホクレン中斜里製糖工場
北海道道1000号富士川上線
斜里警察署中斜里駐在所

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■釧網本線

知床斜里駅 (B72) - 中斜里駅 (B71) - 南斜里駅 (B70) - 清里町駅 (B69)

打消線は廃駅

脚注

出典

JR北海道

参考文献

グループ169.1『北海道 釧網本線』（1999年）
北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』（2001年）

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

中斜里｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

もう一度検索