中期防衛力整備計画 (2005)

中期防衛力整備計画（17中期防）の概要

中期防衛力整備計画は、日本国自衛隊の軍備強化を目的とした重要な施策であり、特に平成17年度から21年度にかけての5年間に焦点を当てています。この計画は、近年の安全保障環境に対応するために策定され、特にテロ対策や弾道ミサイルに関する防衛力の強化を目指しています。

方針

この計画は、「防衛計画の大綱」として知られる平成16年の閣議決定を基盤にしています。具体的には以下の方針に従って立案されました：
1. テロ戦争や弾道ミサイル防衛など、新たなリスクへの対応を強化する。
2. 国際平和協力活動への積極的な参加を推進。
3. 日米安全保障体制の強化を図る。
4. 財政状況に応じた経費の節減を行う。

概要

計画の全体予算は、約23兆6,400億円に設定されており、これは平成16年度の価格換算に基づいています。計画開始から3年目の2007年度には見直しが予定されていましたが、実際にはこの見直しは行われず、2008年度に突入しました。結果として、2008年度時点での蓄積予算は約24兆2,400億円に上っていました。

陸上自衛隊では、戦略単位部隊の改編に加え、軽装備機動運用部隊の統合が続けられ、小銃の一括調達も行われ、基本戦闘部隊に必要な装備が整いました。また、海上自衛隊では部隊管理と運用における組織改編が実施され、航空自衛隊は後方支援機能の強化と基地の警備体制の強化を行いました。

組織改編

陸上自衛隊

• - 1個師団と2個混成団が旅団編成に改編。
• - 中央即応集団が新設され、機動運用部隊や専門部隊を一括して管理、運用する体制が整いました。

海上自衛隊

• - 護衛艦隊は8個護衛隊に再編され、各護衛隊には4隻が配備されます。
• - 1個地方護衛隊が廃止された他、潜水艦隊は5個に、固定翼哨戒機部隊と回転翼哨戒機部隊はそれぞれ航空隊に集約されました。

航空自衛隊

• - 空中給油・輸送部隊（第404飛行隊）が新設され、効率的な運用が可能となりました。

装備調達計画と実績

中期防衛力整備計画では、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊それぞれに対して主要装備の調達計画が策定されました。具体的な調達実績は、それぞれの部隊が目指す運用に応じた装備の充足を実現するため、継続して更新されています。

参考資料

本計画に関する詳細や最新の情報は、防衛省や自衛隊の公式ウェブサイトで確認できます。中期防衛力整備計画は、地域の安全保障や国際情勢を踏まえ、日本の防衛政策を形作る重要な役割を担っています。

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