中村修 (棋士)

中村 修（なかむら おさむ）

中村修は、1962年11月7日生まれの将棋棋士で、彼は東京都町田市出身です。師匠は佐伯昌優九段で、棋士番号は143。1980年にプロ入りし、いわゆる「55年組」の一員として将棋界に名を刻みました。彼は日本将棋連盟棋士会の会長や、女流棋士会の監事としても活動しており、将棋界への貢献は計り知れません。

将棋の経歴

彼は奨励会に入会した1976年には中学生名人戦で優勝し、その後も順調に昇級を果たします。四段昇段後、1980年にプロデビューを果たし、早くも頭角を現しました。1981年度には初めて参加した順位戦C級2組で全勝を達成し、その後も昇級を果たしていきます。

1983年には新人王戦で初優勝し、その翌年の順位戦ではB級2組で7勝3敗の成績を記録しましたが、さらに昇級は果たせませんでした。しかし、1984年度には米長邦雄三冠に挑戦し、惜しくもタイトルを得ることはできませんでした。

1985年には第35期王将戦で中原誠からタイトルを奪取し、将棋界における地位を確立します。この時、彼は23歳で六段でしたが特例により七段に昇段しました。さらに、1986年や1987年にも王将戦を防衛し、輝かしい成績を残します。

タイトル戦とその後のキャリア

王将のタイトルを保持していた時期の後、彼はタイトル争いからは遠ざかりますが、各棋戦での活躍は続きます。1990年代には、順位戦での在籍年数が長く、B級2組の「番人」として知られるようになりました。特に、B級2組における通算在籍が30期にも及び、その間には多くの棋士の昇級・降級を見守ってきました。

中村は、2021年には通算800勝を達成し、これまでに将棋界で数多くの記録を打ち立ててきました。また、彼の棋風は居飛車や振り飛車の両方を用いる「不思議流」として知られており、独特のスタイルで注目されています。

私生活と人間性

私生活では1992年に結婚し、夫人はフリーアナウンサーの中村雅子です。家族との時間も大切にしており、愛犬家としても知られています。解説役を務める際のユーモアある発言や、独特なプロポーズのエピソードは、彼の人柄を象徴しています。

中村は近眼で特注のメガネを使用しており、周囲の棋士たちからは「将棋界近眼番付の横綱」とも称されています。将棋界での長いキャリアと多様なエピソードは、将棋ファンからの大きな支持を集めています。

彼は今も将棋界での活躍を続けており、多くの棋士たちに影響を与える存在としてその名を広げています。

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