中村桃子 (将棋)

中村 桃子（なかむら ももこ）

中村桃子は、1987年11月30日生まれの日本の女流棋士で、日本将棋連盟に所属しています。彼女は女流棋士番号38を持ち、実兄は棋士の中村亮介です。埼玉県入間市出身で、埼玉県立狭山経済高等学校を卒業しています。中村は高橋道雄九段の門下生であり、多くの将棋ファンに愛されています。

経歴の始まり

中村は、1997年に小学4年生で女流育成会に入会しました。その後、2003年には第23回中学生選抜将棋選手権にて埼玉県代表として出場し、ベスト16に進出しました。少しずつ実力を伸ばし、2007年度前期の女流育成会では9勝2敗の成績を収めました。この成績により、彼女は2個目の昇級点を獲得し、同年10月1日付で女流棋士としての内定を得ました。入会から女流プロになるまでの10年間は彼女にとって長い道のりでしたが、兄妹棋士となるのは村田智弘・智穂以来の二組目です。

女流プロ入りからの挑戦

女流プロとしてのキャリアは2007年10月1日から始まりました。彼女のデビュー戦は同年10月20日のマイナビ女子オープンの予選であり、ここで彼女は3連勝すれば女流1級に昇級できるチャンスがあったものの、3局目で敗北しその夢は叶いませんでした。しかし、2009年3月30日には第36期女流名人戦予選決勝で勝利し、B級リーグへの進出と同時に女流1級に昇級します。

その後、2013年には女流名人位戦予選決勝で勝利し、女流初段に昇段しましたが、B級リーグや名人位リーグでは結果を残せず、2016年度には再び挑戦者決定リーグに進出する機会を得ました。

引退とその後

2024年7月1日、彼女は引退届を提出し、8日にはその通知が日本将棋連盟から発表されました。現役引退を決意した中村は、同日の第4期女流順位戦D級最終8回戦で相川春香女流初段に勝利し、白星で現役生活を締めくくりました。彼女の女流通算成績は112勝146敗であり、258対局における勝率は0.4341という結果でした。

パーソナルライフ

2011年8月10日、中村はアマチュア強豪の清水上徹と結婚しましたが、結婚後も中村姓を用いて将棋界で活動を続けてきました。将棋番組の聞き手としても知られ、「名聞き手」と評される存在となっています。また、2015年にはトヨタ・アルファードのWebコマーシャルに出演し、2019年からはNHK杯テレビ将棋トーナメントの司会を担当しています。

中村桃子はそのキャリアの中で多くの挑戦を続け、将棋界における重要な人物として知られるようになりました。彼女の将棋に対する情熱や努力は、多くのファンに勇気を与える存在であり続けています。

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