中村鷹之資

中村鷹之資（なかむら たかのすけ）は、1999年4月11日生まれの歌舞伎役者です。屋号は天王寺屋、定紋は鷹の羽八ツ矢車、替紋は杏葉桜。本名は渡邊大（わたなべ だい）といいます。東京都出身で、現在は松竹エンタテインメントと業務提携を結んでいます。

父は人間国宝の五代目中村富十郎、母は元女優の久邇瑳代子という芸能一家に生まれました。4歳年下の妹・渡邊愛子は、日本舞踊家として活動しており、2024年9月には『日本舞踊 芳澤流』を立ち上げ、『芳澤 壱ろは（いろは）』として活動を開始しています。また、父・富十郎の異母弟が初代中村亀鶴であるため、鷹之資にとって初代中村亀鶴は叔父、二代目中村亀鶴は従兄にあたります。

さらに、父方の祖父は四代目中村富十郎、父方の祖母・初代吾妻徳穂は日本舞踊吾妻流を再興した宗家・家元です。曽祖父には、美貌で人気を博した十五代目市村羽左衛門がいます。また、二代目吾妻徳穂の配偶者が四代目中村鴈治郎であるため、その長男である中村壱太郎は血縁上の親族にあたります。

人物・略歴

1999年4月11日、人間国宝・五代目中村富十郎と久邇瑳代子の長男として誕生。
2001年4月には、歌舞伎座昼の部・長唄舞踊「石橋」にて『文殊菩薩』役で、父・五代目中村富十郎と共に「中村大」を名乗り、2歳という若さで初舞台を踏みました。
2005年11月、歌舞伎座「鞍馬山誉鷹」にて『源牛若丸』役で、6歳の時に「中村鷹之資」を襲名し、改名披露を行いました。
学習院幼稚園、学習院初等科、学習院中・高等科を経て、2022年3月には学習院大学経済学部経営学科を卒業しました。

受賞歴

2002年12月：国立劇場特別賞『彦山権現誓助剣』一味斎孫弥三松
2011年11月：国立劇場奨励賞『元禄忠臣蔵』細川内記
2019年12月：国立劇場奨励賞『孤高勇士嬢景清─日向嶋─』日向嶋の里人 実ハ 土屋郡内
2020年11月：国立劇場奨励賞『三社祭』悪玉

出演作品

映画『家族はつらいよ』（2016年）：山田洋次監督作品
映画『家族はつらいよ2』（2017年）
映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』（2018年）

関連項目

中村富十郎（名跡）

外部リンク

中村鷹之資 【天王寺屋 友の會】公式サイト
中村 鷹之資 プロフィール - 松竹エンタテインメント
* 中村鷹之資 (初代) - 歌舞伎俳優名鑑

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