中熊大智

中熊 大智（なかぐま だいち） - プロ野球選手の軌跡

中熊大智は、1996年8月27日生まれで熊本県菊池郡菊陽町出身の元プロ野球選手です。ポジションは捕手で、右投左打の選手でした。現役生活を終えた後は埼玉西武ライオンズのスタッフとして新たな道を歩み始めています。

経歴

プロ入り前

中熊は、九州学院高等学校でのプレーを経て、徳山大学（現在の周南公立大学）に進学しました。高校時代には甲子園出場の経験はありませんが、大学野球ではその才能を開花させました。特に彼は、2016年秋季リーグと2018年春季リーグで首位打者およびベストナイン（捕手）を獲得。2018年春季リーグではチームを7シーズンぶりの優勝に導き、さらに第67回全日本大学野球選手権大会でベスト8に進出するなど、輝かしい成績を残しました。

西武時代

2018年10月25日のドラフト会議では、埼玉西武ライオンズから育成選手ドラフトで3位指名を受け、育成選手としてプロ入りを果たしました。入団時の背番号は127。徳山大学から直接プロ入りした選手は彼が初めてです。

プロ入り初年の2019年には、イースタン・リーグで12試合に出場しましたが、打率は.143と苦しいスタートでした。2020年には新型コロナウイルスの影響で公式戦が制限されたものの、イースタン・リーグでは56試合に出場し、打率.295、3本塁打を記録。少しずつ成績が向上していきました。2021年は83試合に出場し、打率.265、20打点を記録するなど、着実に実績を積み重ねました。

特に2022年は7月13日に支配下選手として登録され、背番号は64に変更されました。彼は7月20日に千葉ロッテマリーンズ戦でプロ初出場を果たし、7月11日までにイースタン・リーグで45試合をこなし、打率.296、1本塁打、20打点という成績を残しました。しかし、2023年は一軍出場がなく、10月31日に戦力外通知を受けて現役を引退しました。引退後の11月26日には、ベルーナドームで行われた「ライオンズ サンクスフェスタ 2023」にてセレモニーが開催され、多くのファンに見守られる中で彼のプロ人生が締めくくられました。

現役引退後

引退後の2023年11月11日には、埼玉西武ライオンズのファームブルペン捕手兼用具補佐に就任することが発表されました。新たな役割でチームに貢献していく姿が期待されています。

人物・プレースタイル

中熊のプレーの特徴としては、二塁への送球速度が1.85から1.9秒という強肩が挙げられます。また、彼の登場曲として宇多田ヒカルの「ぼくはくま」が選ばれていたことも、ファンの印象に残っています。

詳細情報

彼の年度別打撃成績は今後も注目されるポイントです。プロ野球選手としてのキャリアは短かったものの、彼がもたらした影響は大きく、将来的にはコーチなどの役割にも期待が寄せられています。中熊大智の今後の成長に目が離せません。

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